後厄(あとやく)とは、本厄の翌年にあたる厄年のことです。2026年(令和8年)は、数え年で男性26歳・43歳・62歳、女性20歳・34歳・38歳などが後厄にあたります。女性の62歳については、厄年に含める神社や地域もありますが、扱いが異なる場合もあります。
「後厄にも厄払いは必要?」「2026年の厄年はいつまで?」「後厄に転職や結婚、引っ越しをしても大丈夫?」と疑問を抱く人もいるでしょう。厄年は古くから受け継がれてきた風習ですが、特定の年齢に災難が増えるという科学的根拠が確立されているわけではありません。神社本庁や各神社が案内する厄年の考え方をもとに、2026年の対象年齢、厄払いの時期、お守りの返納、お礼参りまで、実生活に役立つ情報を整理します。
【基礎知識】後厄とは?前厄・本厄との違いをわかりやすく解説

後厄とは、本厄を終えた翌年の年回りを指します。厄年は人生の節目にあたり、健康や家庭環境、仕事上の立場などに変化が生じやすい時期として、古くから慎重に過ごすことが勧められてきました。
神社本庁の厄祓いに関する解説でも、厄年は体力面や家庭環境、社会的な立場の変化と関係する節目として説明されています。後厄は本厄が終わったからといって急に何かが起こる年ではなく、3年間の年回りの最後にあたるものです。
前厄・本厄・後厄の違い- 前厄:本厄の前年。厄年に入る前の年回りとして、慎重な生活を心がける時期。
- 本厄:一般的に厄年の中心とされる年。男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼ばれる。
- 後厄:本厄の翌年。厄年の最後の年回りとして、引き続き健康や生活を大切にする時期。
たとえば、数え年42歳が本厄となる男性の場合、数え年41歳が前厄、43歳が後厄です。女性の数え年33歳が本厄の場合は、32歳が前厄、34歳が後厄となります。
ここで押さえておきたいのは、後厄だからといって本厄より災難が起こりやすい、あるいは反対に必ず運気が回復する、といったことが科学的に証明されているわけではない点です。3年間の区分は、伝統的な厄年の考え方に基づいています。
【2026年最新版】後厄の年齢早見表と男性・女性の対象年齢
2026年の後厄を調べる際は、満年齢ではなく、数え年を基準にするのが一般的です。神社本庁や湯島天満宮、平安神宮などが案内する2026年の厄年表では、男性・女性それぞれの対象年齢と生まれ年を確認できます。
2026年の後厄早見表次の表は、2026年の一般的な厄年の区分に基づき、後厄にあたる年齢と生まれ年をまとめたものです。生まれ年は西暦で確認できるため、自分や家族が対象になるかを調べる際に活用してください。
| 性別・本厄の区分 | 2026年の後厄(数え年) | 生まれ年(西暦) |
|---|---|---|
| 男性・25歳 | 26歳 | 2001年(平成13年) |
| 男性・42歳(大厄) | 43歳 | 1984年(昭和59年) |
| 男性・61歳 | 62歳 | 1965年(昭和40年) |
| 女性・19歳 | 20歳 | 2007年(平成19年) |
| 女性・33歳(大厄) | 34歳 | 1993年(平成5年) |
| 女性・37歳 | 38歳 | 1989年(昭和64年・平成元年) |
| 女性・61歳(社寺により異なる) | 62歳 | 1965年(昭和40年) |
※女性の61歳を本厄とするかどうかは、神社・お寺や地域の慣習によって異なります。上記は61歳を厄年に含める考え方に基づくものです。実際に祈願を受ける場合は、参拝先が公表している厄年表を確認してください。
数え年とは?満年齢との違いと計算方法数え年とは、生まれた年を1歳とし、以降は新年を迎えるごとに1歳を加える年齢の数え方です。誕生日を迎えたかどうかで年齢を判断する満年齢とは異なります。
2026年の数え年を簡単に計算する場合は、次の式が目安になります。
数え年=2026-生まれた年+1
たとえば、2001年生まれなら、2026-2001+1=26歳です。誕生日がまだ来ていなくても、一般的な数え年の早見表では26歳として扱います。
ただし、社寺によっては年齢の区切りや厄年の一覧に独自の慣習を採用している場合があります。特に節分前後の生まれで判断に迷う場合は、参拝予定の神社やお寺に確認すると確実です。
【厄払いの疑問】後厄の厄払いは必要?いつまでに受けるべき?
後厄の厄払いは、必ず受けなければならないものではありません。法律上の義務や、すべての人に共通する決まりがあるわけではなく、信仰や家庭の慣習、本人の気持ちに応じて判断できます。
一方で、厄年を人生の節目として受け止め、神社やお寺で祈願する人もいます。気持ちを切り替えたい、家族の健康を願いたい、後厄の1年を落ち着いて過ごしたいという人にとって、厄払いは心の区切りをつける機会になります。
後厄の厄払いはいつまでに受ければいい?厄払いは、年始から節分ごろまでに受ける人が多いとされています。節分は季節の変わり目にあたる行事で、厄年の祈願をこの時期までに行う慣習を持つ神社もあります。
ただし、神社本庁の案内では、地域に特別な慣習がない限り、厄払いをいつまでに受けなければならないという一律の決まりはないとされています。警固神社や東京都北区の七社神社なども、節分を過ぎた後の祈願を受け付ける旨を案内しています。
2026年10月以降に厄払いを考えている場合でも、遅すぎると決めつける必要はありません。年内の都合のよい日を選び、祈祷の受付時間や予約の要否を参拝先に確認しましょう。
神社とお寺、どちらで厄払いを受けるべき?神社では一般に「厄祓い」、お寺では「厄除け」などの名称で祈願が行われます。厳密な呼び分けは一様ではありませんが、どちらも厄年の不安を和らげ、無病息災や平穏な暮らしを願うために利用されています。
- 神社:神道の作法に基づき、神職による祈祷などを通じて災厄を祓い、無事を祈る。
- お寺:仏教の教えや寺院独自の作法に基づき、厄除けの祈願や祈祷を行う。
どちらを選ぶかに絶対的な正解はありません。家族が代々参拝している場所、以前に祈願を受けた場所、自分が落ち着いてお参りできる場所などを基準に選ぶとよいでしょう。祈祷料や受付方法、授与品の内容は施設ごとに異なります。
【後厄の過ごし方】転職・引っ越し・結婚を控えている場合の注意点
後厄に転職や引っ越し、結婚などの大きな予定があると、「この時期に決断しても大丈夫なのか」と心配になる可能性があります。しかし、厄年だからという理由だけで、人生の重要な決断をすべて延期する必要はありません。
転職・仕事の変化はどう判断する?転職を考えているなら、厄年かどうかよりも、雇用条件、収入、仕事内容、職場環境、将来のキャリアを具体的に比較することが大切です。現在の職場に問題があり、早めに環境を変える必要がある場合も、後厄だけを理由に我慢し続ける必要はありません。
一方、勢いだけで退職すると、収入が途切れたり、希望する仕事が見つからなかったりする可能性があります。転職先の条件を確認し、生活費や退職時期を計画してから行動することが、現実的なリスク対策になります。
引っ越しや結婚、新築は避けるべき?後厄の引っ越しや結婚、新築についても、全国共通で禁止されているわけではありません。地域や家庭によっては時期を気にする慣習がありますが、それをどこまで重視するかは本人や家族の考え方によります。
たとえば、結婚なら双方の希望や生活設計、引っ越しなら費用や住環境、新築なら資金計画や工事日程を優先して検討しましょう。家族の中に厄年を重視する人がいる場合は、事前に話し合い、必要なら祈願を受けるなど、無理のない形で折り合いをつける方法もあります。
後厄に気をつけたい日常生活のポイント厄年をきっかけに、普段の生活を見直すことには実用的な意味があります。特別な災難を恐れるより、健康や家計、仕事上のリスクを点検する機会として活用しましょう。
- 健康診断や必要な検査を受け、体調の変化を放置しない。
- 睡眠や食生活、運動習慣を見直し、無理を重ねない。
- 大きな買い物や住宅購入では、予算や契約条件を慎重に確認する。
- 仕事や家庭で負担が増えている場合は、早めに相談して調整する。
- 不安を感じたときは、信頼できる人に相談し、必要に応じて専門家の助言を受ける。
こうした対策は厄年に限らず役立つものです。後厄を恐れて行動を制限するよりも、失敗を防ぐための準備を整え、日々の暮らしを安定させることを意識してください。
【迷信と科学的根拠】後厄に何も起こらないのは普通?
後厄に何も起こらなかったとしても、まったく不自然ではありません。厄年は、特定の年齢になると必ず病気や事故、仕事上のトラブルが起きるという予言ではないからです。
また、厄払いを受けた後に何事もなく1年を過ごせたとしても、「祈願の効果がなかった」と考える必要はありません。厄払いは、伝統的な信仰に基づく祈願であり、個々の災難を確実に防ぐと科学的に証明された仕組みではないためです。
後厄や厄年に科学的根拠はある?男性の42歳や女性の33歳など、厄年とされる特定の年齢に災難が増えるという因果関係は、科学的に確立されていません。厄年の起源や由来にはさまざまな説明がありますが、年齢だけを理由に災難の発生率が高くなると断定することはできません。
一方、人生の節目に体調や生活環境が変化すること自体は珍しくありません。仕事上の責任が増える、家庭環境が変わる、加齢に伴って健康状態が変化するなど、年齢に応じて直面する課題はあります。ただし、それらは個人差が大きく、厄年という区分だけで将来を予測できるわけではありません。
科学的根拠がないことと、伝統行事に意味がないことは別の問題です。厄年の風習を文化として大切にしたい人もいれば、特に気にせず普段どおりに過ごす人もいます。どちらか一方を選ばなければならないわけではありません。
後厄で悪いことが起きたらどう考える?後厄の年に病気や事故、仕事上の問題が起きた場合も、すべてを厄年のせいだと考える必要はありません。原因を具体的に確認し、必要な治療や相談、再発防止策につなげることが先決です。
反対に、何事もなく過ごせた場合は、その1年を無事に終えられたことを喜び、次の生活に進めば十分です。厄年にまつわる情報を調べる際は、不安をあおる表現や「必ず悪いことが起きる」といった断定に注意し、神社やお寺の公式案内など、根拠の明確な情報を参考にしましょう。
【厄年の終わり】後厄はいつまで?お守りの返納とお礼参りの時期
後厄の終わりは、厄年の年齢をどのように区切るかによって説明が異なる場合があります。一般的な年ごとの早見表では、2026年の後厄は2026年の年回りとして扱われ、翌年には次の年回りへ移ります。一方、地域や社寺の慣習によっては、正月や節分を節目とする場合もあります。
そのため、「後厄は節分まで」「必ず12月31日まで」と一律に考えるのではなく、祈願を受けた神社やお寺の案内を確認するのが確実です。
後厄のお守りはいつ返納する?厄除けのお守りやお札は、一般的に授与されてから1年程度を目安に、授かった神社やお寺へ返納するのが丁寧な方法です。石清水八幡宮も、お守りやお札は1年ごとに新しくし、授かった場所に納めることを勧めています。
ただし、返納の時期や方法には社寺ごとの違いがあります。後厄の年に授かったお守りなら、その年の終わりや翌年の参拝時など、授与先の案内に沿って納めるとよいでしょう。遠方で元の場所へ戻れない場合は、別の神社やお寺で受け付けてもらえるかを事前に確認してください。
お守りを返すことが遅れたからといって、災いが起きると考える必要はありません。感謝の気持ちを大切にしながら、無理のない方法で納めましょう。
後厄のお礼参りはいつ行く?お礼参りは、厄払いを受けたことや1年を無事に過ごせたことへの感謝を伝えるための参拝です。後厄を終えた後、翌年の初詣や都合のよい日に参拝する方法が一つの目安になります。
平安神宮が公表する2026年の厄年表にも、後厄の翌年にあたる「お礼参り」の年齢が示されています。ただし、これはすべての神社やお寺に共通する義務ではありません。お礼参りを必ずしなければならないという決まりがない場合も多く、参拝できるタイミングで感謝を伝えればよいでしょう。
【プロの結論】後厄は恐れる年ではなく、暮らしを整える節目
後厄を迎えたときに大切なのは、年齢の数字だけで未来を決めつけないことです。2026年の後厄に該当する人も、厄払いを受けるかどうか、仕事や結婚の予定をどうするか、お守りをいつ返納するかは、それぞれの事情に合わせて判断できます。
厄払いを受けることで気持ちが落ち着くなら、神社やお寺に相談するのもよい選択です。一方、厄年を特に意識しない人は、無理に儀式を行う必要はありません。どちらの場合も、健康管理や資金計画、家族との話し合いといった具体的な備えは、日々の安心につながります。
判断に迷ったときは、次の3点を基準にすると整理しやすくなります。
- 信仰や慣習:自分や家族が大切にしている風習があるか。
- 現実的な必要性:健康、仕事、住まい、お金など、今取り組むべき課題があるか。
- 心の負担:厄払いを受けることで安心できるか、反対に厄年への不安が日常生活を妨げていないか。
後厄は、必ず不幸が訪れると決められた年ではありません。伝統を尊重することと、科学的な視点で現実を判断することは両立できます。2026年の年回りを確認したうえで、自分に合った過ごし方を選び、必要な備えを整えていきましょう。
【後厄とは何か】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:後厄は本厄より悪いことが起きやすい年ですか?
A1:後厄だから本厄より災難が増えるという科学的根拠はありません。後厄は本厄の翌年を指す伝統的な区分であり、必要以上に恐れる必要はありません。
Q2:2026年の後厄は何歳ですか?
A2:一般的には、男性が数え年26歳・43歳・62歳、女性が20歳・34歳・38歳です。女性の62歳は、61歳を厄年に含める社寺で対象となります。生まれ年と参拝先の厄年表を照らし合わせて確認してください。
Q3:後厄の厄払いは節分を過ぎても受けられますか?
A3:多くの神社やお寺では、節分後も厄払い・厄除けの祈願を受け付けています。全国共通の期限はないため、2026年の年末に近い時期でも、参拝先に受付時間や予約方法を確認するとよいでしょう。
Q4:後厄に転職や結婚、引っ越しをしても問題ありませんか?
A4:後厄を理由に、転職や結婚、引っ越しを一律に避けなければならない決まりはありません。生活設計や契約条件、資金計画などを具体的に確認し、自分や家族にとって必要な決断を行うことが大切です。
Q5:後厄に何も起こらなかった場合、厄払いは意味がなかったのでしょうか?
A5:そうとは限りません。厄払いは信仰に基づく祈願であり、災難を確実に防ぐ効果が科学的に証明されたものではありません。無事に過ごせたことを前向きに受け止め、次の年に進めばよいでしょう。
Q6:後厄のお守りやお札は、必ず授かった神社へ返す必要がありますか?
A6:授かった神社やお寺に返納するのが丁寧な方法ですが、遠方の場合などは別の社寺で受け付けてもらえることもあります。返納先の決まりを確認し、無理のない方法で納めましょう。
後厄とは、本厄の翌年にあたる厄年のことです。2026年は、男性の数え年26歳・43歳・62歳、女性の20歳・34歳・38歳などが主な対象で、女性の62歳については社寺によって扱いが異なります。
厄払いは義務ではなく、節分を過ぎても受け付けている神社やお寺があります。転職や結婚、引っ越しを一律に避ける必要もありません。お守りの返納やお礼参りも、授与先の案内や自分の都合に合わせて考えられます。
厄年を不安の種にするのではなく、健康や暮らしを見直す機会として活用することが、後厄と上手に付き合う方法です。伝統を大切にしながら、根拠のない恐怖に振り回されず、自分に合った判断を心がけましょう。