「伯方の塩はどこで作られているの?」「伯方島の海水だけを使った国産の塩なの?」「スーパーや成城石井ではどこで買える?」――おなじみの塩だからこそ、産地や製造方法について疑問を持つ人は少なくありません。
2026年10月現在、伯方塩業株式会社の公式情報によると、「伯方の塩」は愛媛県今治市にある伯方工場と大三島工場で製造されています。一方、主力商品の原料は、メキシコまたはオーストラリアから輸入した天日塩田塩が93%、日本の海水が7%という構成です。つまり、日本国内で製造されているものの、原料の大部分は海外から調達しています。
この記事では、伯方の塩の製造場所、原料の産地、製造工程、スーパーや公式通販での購入方法を整理。大三島工場の見学情報や「国産なのか」という疑問まで、2026年の最新情報をもとに詳しく解説します。
【2026年最新】伯方の塩はどこで作られている?伯方工場と大三島工場の所在地

伯方の塩を製造・販売しているのは、愛媛県松山市に本社を置く伯方塩業株式会社です。同社は1973年8月13日に創業し、現在も愛媛県今治市の瀬戸内海に浮かぶ島々で塩づくりを続けています。
製造拠点は、伯方島にある伯方工場と、大三島にある大三島工場の2か所です。どちらも愛媛県今治市内にありますが、工場の役割や見学のしやすさには違いがあります。
伯方工場:ブランドの原点となった伯方島の製造拠点所在地:愛媛県今治市伯方町木浦甲841
伯方工場は、ブランドの名前にもなっている伯方島に位置しています。「伯方の塩」という名称には、かつて瀬戸内海沿岸で盛んだった塩田を復活させたいという願いが込められています。
1971年に塩田が廃止された後、自然塩の存続を求める消費者運動が広がり、その流れから伯方塩業が誕生しました。伯方島の塩田をそのまま復活させることはできませんでしたが、塩田で作られていた塩を手本に、にがりをほどよく残した塩を作る取り組みが始まったのです。
伯方工場は、こうした歴史とブランドの原点を受け継ぐ拠点です。会社の公式案内でも、現在の製造拠点として紹介されています。
大三島工場:製造工程を見学できるメイン工場所在地:愛媛県今治市大三島町台32
大三島工場は、製造工程を見学できる通路を備えたメイン工場です。輸入した天日塩田塩を日本の海水で溶かし、再結晶させて製品に仕上げるまでの工程を学べます。
敷地内には、昔ながらの塩づくりを伝える「流下式枝条架併用塩田」を再現した施設もあります。製造設備だけでなく、塩田の歴史まで一緒に学べる点が特徴です。
工場内のショップでは、塩製品や関連商品に加え、伯方の塩を使ったソフトクリームなども販売されています。見学を目的とする人だけでなく、買い物やお土産選びを楽しみたい人にも利用しやすい施設です。
なお、工場の住所や所在地については、伯方塩業の公式会社概要および2026年10月1日更新の公式情報でも確認できます。
【原料の産地を比較】伯方の塩は国産なのか?メキシコ・オーストラリア産の実態
伯方の塩について、特に誤解されやすいのが原料の産地です。商品名から伯方島の海水だけで作られていると考える人もいる可能性がありますが、主力商品は異なる原料を組み合わせて製造されています。
伯方塩業の公式商品情報によると、通常の「伯方の塩」の原材料構成は、輸入天日塩田塩93%、日本の海水7%です。天日塩田塩の輸入先は、メキシコまたはオーストラリアとされています。
原材料の内訳は?| 項目 | 産地・割合 | 役割・特徴 |
|---|---|---|
| 天日塩田塩 | メキシコまたはオーストラリア・93% | 太陽熱や風を利用して塩田で結晶させた塩。主力商品の原料となる。 |
| 海水 | 日本・7% | 大三島工場沖の瀬戸内海から取水。原料の溶解や、海水由来のにがりを含ませる工程に使用する。 |
| 製造・加工 | 愛媛県今治市 | 原料を溶解し、煮詰めて再結晶させ、乾燥・選別・検査・包装を行う。 |
ここで押さえておきたいのは、原料の産地と最終的な製造場所は別の情報だということです。海外産の天日塩田塩を使用していても、その後の製造・加工を日本国内の工場で行っています。
なぜメキシコやオーストラリアの塩を使うのか背景には、日本の製塩制度の歴史があります。伯方塩業の公式沿革によると、1971年に塩業近代化臨時措置法が成立し、従来の塩田による製塩は廃止されました。その後、自然塩の存続を求める運動が起こり、1973年に伯方塩業が創業。1974年1月に「伯方の塩」が発売されました。
創業当時は、輸入した天日塩田塩を原料に使用するなど、製造方法に制約が設けられていました。この歴史が、現在の原料構成にもつながっています。
もう一つの理由は、製造時のエネルギーです。伯方塩業の公式FAQでは、天日塩田塩は太陽熱や風といった自然エネルギーを利用して作られ、海水を直接煮詰めて塩を作る場合と比べて、二酸化炭素の排出を低減できると説明されています。
つまり、外国産の塩を原料に使っているのは、単に産地を海外に移しているからではありません。ブランド誕生時の歴史的背景と、製塩に必要なエネルギーの両面が関係しています。
「国産なのか」という疑問への答え伯方の塩を国産か外国産かの二択だけで判断すると、実態を正確に捉えにくくなります。
主力商品は、原料の大部分が海外産で、製造・加工は愛媛県今治市で行われています。したがって、日本国内で製造される塩ではあるものの、日本の海水だけから作られる塩ではありません。
なお、伯方塩業の別商品「されど塩」は、原材料が瀬戸内海の海水100%と案内されています。同じメーカーの商品でも、原料や製法が異なる場合があるため、国産原料にこだわりたい人は商品ごとの原材料表示を確認することが大切です。
【製造工程を解説】伯方の塩はどうやって作られる?
伯方の塩の特徴は、輸入した天日塩田塩をそのまま袋詰めするのではなく、日本の海水に溶かして再結晶させる点にあります。伯方塩業の公式製造工程によると、この方法には、原料に含まれる不純物を取り除くことと、海水由来のにがりをほどよく残すことという二つの目的があります。
工程1:天日塩田塩を海水に溶かす最初に、メキシコまたはオーストラリアから輸入した天日塩田塩を、大三島工場沖の海水で溶かし、濃い塩水を作ります。
天日塩田塩は、太陽熱や風を利用して長い時間をかけて結晶化させたものです。塩田で作られる過程では砂や泥などが混入することがあるため、海水に溶かして液体に戻すことで、不純物を取り除きやすくします。
工程2:ろ過して濃い塩水を作る溶かした塩水は、ろ過などの工程を通じて砂や泥などを取り除き、製塩に適した濃い塩水に整えられます。公式の製造工程では、溶解タンクやろ過、鹹水(かんすい)タンクなどを経て、次の加熱工程へ進みます。
工程3:煮詰めて塩を再結晶させる濃い塩水を蒸発釜で煮詰めると、塩の結晶が生まれます。こうして、輸入された塩を一度溶かし、日本の海水を使って改めて結晶化させます。
単に水分を蒸発させるだけでなく、塩の結晶を作り直すことが、この製法の要点です。
工程4:水分を取り除き、自然乾燥させる結晶した塩は余分な水分を取り除いた後、屋内で数日間かけて自然乾燥させます。伯方塩業は、この工程によって海水由来のにがりをほどよく残し、塩かどの少ない味わいにつなげていると説明しています。
工程5:選別・検査を経て包装する乾燥後は、ふるいによる選別、除鉄、色彩選別などの工程を実施します。その後、金属検出機や重量チェック、目視検査などを経て、製品として包装されます。
「伯方の塩 焼塩」などの焼成を伴う商品では、基本となる製造工程に加えて、塩を焼く工程などが設けられています。商品の種類によって、粒の大きさや使いやすさ、仕上げ方が異なります。
このように、伯方の塩の製造では、海外産の原料を利用しながら、日本の海水を使った溶解・再結晶・自然乾燥によって、独自の品質を作り出しています。
【販売店を調査】伯方の塩はどこで買える?スーパー・成城石井・公式通販
伯方の塩を購入したい場合、まず探したいのは一般的な食品スーパーの塩売り場です。伯方塩業の商品は全国の小売店向けに流通しており、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで取り扱われています。
ただし、店舗や地域、商品規格によって在庫や取扱状況は異なります。近くの店で見つからない場合は、別の販売店を探すか、オンラインショップを利用する方法があります。
スーパー:最初に探したい購入先一般的なスーパーでは、調味料売り場の食塩・塩類のコーナーを確認しましょう。伯方の塩は500g、750g、1kgなど複数の規格が展開されています。スタンドパックなど、商品によって包装形態も異なります。
ヤオコーのネットスーパーでは750g商品の掲載が確認でき、セブン‐イレブンの公式商品情報にも500g商品の掲載実績があります。いずれも店舗や販売地域によって取扱状況が異なるため、訪問前に確認すると確実です。
コンビニ・ドラッグストアでも見つかる?伯方塩業の商品は、全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどへの納入実績があります。そのため、普段利用する身近な店舗でも購入できる可能性があります。
ただし、すべての店舗に常時置かれているわけではありません。小型店舗では塩の種類や容量が限られることもあるため、確実に入手したい場合は大型スーパーやネット通販も候補に入れるとよいでしょう。
成城石井で売っている?成城石井で購入したい場合は、利用する店舗の在庫や商品取扱状況を直接確認する方法が確実です。成城石井の全店舗で伯方の塩が販売されていると断定できる情報は、今回確認した公式商品案内からは得られませんでした。
成城石井のような食品専門店では、一般的なスーパーとは異なる商品構成の場合もあります。店頭で見つからないときは、公式オンラインショップや近隣のスーパーもあわせて探してみてください。
確実に購入したいなら公式通販近所の店舗で見つからない場合は、伯方塩業の公式オンラインショップが便利です。公式商品案内では、定番の「伯方の塩」をはじめ、「伯方の塩 焼塩」などの関連商品もオンラインで購入できると案内されています。
通常の塩だけでなく、用途に合わせて商品を選びたい人にも向いています。購入前には、容量、商品タイプ、送料、配送条件などを確認しましょう。
なお、工場を訪れる予定がある人は、大三島工場のショップも購入先の一つです。塩製品のほか、工場限定の商品などを扱う場合があり、観光のお土産選びにも利用できます。
【工場見学ガイド】伯方の塩の製造場所を実際に見学できる?
伯方の塩の製造工程を自分の目で確かめたい人には、今治市の大三島工場がおすすめです。製造工程を見学できる通路が整備されており、塩がどのように作られるのかを学べます。
大三島工場の見学時間・料金・予約方法伯方塩業の公式工場サイトによると、工場見学は無料です。10名未満であれば原則として事前予約なしで見学でき、10名以上の団体は1週間前までの予約が必要です。
見学時間は9時から16時までで、受付は15時30分までです。ただし、製造スケジュールや定期点検などによって、製造ラインが停止している場合や見学できない日があります。
通常の休業日は水曜日(祝日を除く)のほか、盆休み、秋祭り、年末年始などです。夏休み期間や11月は水曜日も営業する場合がありますが、訪問前に公式サイトの見学カレンダーを確認してください。
工場見学で何が見られる?大三島工場では、塩を溶かして再結晶させる製造工程を見学できるほか、昔の塩づくりを伝える施設も見られます。かつて瀬戸内海沿岸で行われていた流下式枝条架併用塩田を再現した施設は、塩づくりの歴史を知るうえでも興味深い展示です。
工場内にはショップがあり、製品の購入や伯方の塩ソフトクリームなどを楽しめます。買い物だけの利用も可能と公式FAQで案内されています。
また、2026年10月29日時点の公式工場サイトでは、10月31日(土)に「伯方の塩まつり2026」を開催予定と告知されています。イベントにあわせて工場見学通路の展示も充実する予定です。訪問を検討している人は、開催内容や当日の営業状況を公式情報で確認するとよいでしょう。
工場へのアクセスと訪問時の注意点大三島工場の所在地は、愛媛県今治市大三島町台32です。しまなみ海道の大三島ICからアクセスでき、工場には無料駐車場があります。
見学通路はバリアフリーに対応しており、車いすの貸し出しなども案内されています。一方、見学通路内は撮影禁止とされているため、訪問時は施設のルールに従いましょう。
塩づくり体験は通常の工場見学とは別に予約が必要です。製造工程をじっくり学びたい人や、家族で体験を楽しみたい人は、見学内容を事前に確認しておくとスムーズです。
【プロの結論】伯方の塩を選ぶときに知っておきたい3つの判断基準
伯方の塩を選ぶ際は、ブランド名や製造地だけでなく、原料、製法、購入方法の3点を整理すると、自分に合った商品を選びやすくなります。
判断基準1:原料の産地を重視するか伯方の塩の主力商品は、海外産の天日塩田塩と日本の海水を組み合わせて製造されています。日本国内で作られた塩を探している人と、日本の海水だけを原料にした塩を探している人では、選ぶ際の条件が異なります。
後者に当てはまる人は、伯方塩業の「されど塩」のように、原材料が瀬戸内海の海水100%と案内されている商品も比較対象になります。ブランドが同じでも、商品によって原料構成が異なる点を確認しましょう。
判断基準2:料理に合う粒の形状や仕上がりか一般的な「伯方の塩」は、料理の下ごしらえや漬物、煮込み料理などに使いやすいしっとりとしたタイプです。一方、「伯方の塩 焼塩」はサラサラとした仕上がりで、料理に振りかけたり、卓上で使ったりする用途に向いています。
塩を選ぶ際は、産地だけでなく、料理の仕方や使いやすさも考慮するとよいでしょう。
判断基準3:購入の確実性と入手しやすさすぐに必要なら、近所のスーパーやコンビニ、ドラッグストアを探すのが手軽です。ただし、店頭在庫は変動するため、確実に購入したい場合は公式オンラインショップが有力な選択肢になります。
製造現場や塩づくりの歴史に興味があるなら、大三島工場の見学もおすすめです。商品を購入するだけでなく、原料の由来や製造工程を知ることで、普段使っている塩への理解も深まります。
【伯方の塩はどこ?】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:伯方の塩はどこの県で作られていますか?
A1:愛媛県です。伯方塩業株式会社は今治市の伯方工場と大三島工場で製造を行っています。工場見学ができるメイン工場は、大三島町台にある大三島工場です。
Q2:伯方の塩は国産ですか?
A2:主力商品の製造・加工は日本国内で行われていますが、原料の大部分は海外産です。公式商品情報では、輸入天日塩田塩93%、日本の海水7%とされています。
Q3:伯方の塩の原料はどこから輸入していますか?
A3:メキシコまたはオーストラリアです。輸入した天日塩田塩を大三島工場沖の海水で溶かし、ろ過や煮詰め、再結晶などの工程を経て製品に仕上げます。
Q4:伯方の塩はスーパーやコンビニで買えますか?
A4:はい。スーパー、コンビニ、ドラッグストアなどで取り扱われています。ただし、店舗や地域によって在庫・取扱商品が異なります。見つからない場合は公式オンラインショップも利用できます。
Q5:成城石井で伯方の塩は売っていますか?
A5:店舗ごとの取扱状況を確認するのが確実です。成城石井の全店舗で販売されていると確認できる公式情報は得られていないため、近隣店舗への問い合わせやオンラインショップでの購入を検討してください。
Q6:伯方の塩の工場見学は無料ですか?
A6:大三島工場の見学は無料です。10名未満は原則予約不要、10名以上の団体は1週間前までの予約が必要です。休業日や製造ラインの稼働状況は、訪問前に公式工場サイトで確認してください。
伯方の塩は、愛媛県今治市の伯方工場と大三島工場で製造されています。ブランド名には伯方島の塩田を復活させたいという願いが込められており、その背景には1970年代の自然塩存続運動があります。
主力商品の原料は、メキシコまたはオーストラリア産の天日塩田塩93%と、日本の海水7%です。輸入した塩をそのまま販売するのではなく、国内工場で海水に溶かして再結晶させ、自然乾燥や選別、検査を経て製品化しています。
購入先としては、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、公式オンラインショップなどが挙げられます。成城石井など特定の店舗で購入したい場合は、店舗ごとの在庫確認が確実です。
原料の産地を重視する人は商品ごとの原材料表示を、料理での使いやすさを重視する人は粒の形状や製法を確認すると、自分に合った塩を選びやすくなります。製造の背景まで知りたい人は、大三島工場の見学も検討してみてください。