仮面ライダー旧1号とは、1971年に放送が始まった初代『仮面ライダー』で、本郷猛が変身した初期の仮面ライダー1号を指す通称です。黒を基調としたボディー、緑色の胸部や腹部、ピンク系の複眼など、後の新1号とは異なる独特のデザインが特徴です。
東映公式「仮面ライダー図鑑」や作品ガイドによると、旧1号は第1話から第13話まで活躍した姿を中心に、再改造による新1号への変化を理解するうえでも重要な存在です。加えて、第40話・第41話で知られる桜島1号との違い、変身ベルトのタイフーン、専用バイクのサイクロン号との関係を押さえると、初代シリーズの変遷がより明確になります。
【基本解説】仮面ライダー旧1号とは?本郷猛が変身した初期の姿

旧1号は、昭和の特撮作品『仮面ライダー』に登場する主人公、本郷猛の初期の変身形態です。作品の放送開始日は1971年4月3日。東映公式の作品情報によると、テレビシリーズは1973年2月10日まで放送され、全98話で構成されています。
本郷猛を演じたのは藤岡弘、です。劇中の本郷は、優れた知能と身体能力を持つ青年で、秘密結社ショッカーに拉致され、バッタの能力を備えた改造人間にされてしまいます。しかし、脳改造を受ける直前に脱出。人間の自由を奪おうとする組織に立ち向かうため、仮面ライダーとして戦い始めます。
旧1号の魅力は、単に初代のデザインであることだけではありません。ショッカーによって生み出された存在でありながら、その力を人々を守るために使うという、仮面ライダーシリーズの原点を体現しています。全身の黒と緑を中心とした配色も、明るい色彩を取り入れた後年のライダーとは違う、初期作品ならではの印象につながっています。
「旧1号」という名称はなぜ生まれたのか「旧1号」は、初代シリーズの初期に登場する仮面ライダー1号を、再改造後の新1号などと区別するために使われる通称です。最初から別のライダーとして登場したわけではなく、同じ本郷猛が変身する仮面ライダー1号の、強化前の姿を指しています。
東映公式「仮面ライダー図鑑」でも、再改造によって新1号へと変化する以前の姿が「旧1号」と呼ばれることがあると説明されています。つまり、「旧」は本郷猛が年を取ったことを意味するのではなく、シリーズ内での外観や能力の変化を整理するための呼び分けです。
【見分け方】旧1号の配色・複眼・マスクにはどんな特徴がある?
旧1号を見分ける際は、全身の色、複眼、口元のクラッシャー、腕や脚のラインを順番に確認すると分かりやすくなります。とくに新1号と比較すると、色彩の違いがはっきり現れます。
1.黒いボディーと緑色の胸部・腹部旧1号の代表的な特徴は、黒を基調としたボディーと、緑系の胸部・腹部の組み合わせです。東映公式の作品ガイドでは、初期の旧1号について、胸部と腹部、グローブ、ブーツ、口元のクラッシャーなどが薄緑色で、ボディーは黒、複眼はピンク系と紹介されています。
新1号の明るいメタリックグリーンのマスクや、腕と胴体に入った銀色のラインを見慣れている人ほど、旧1号の落ち着いた配色に違いを感じるはずです。旧1号は色のコントラストが比較的抑えられており、初期の作品映像では全身が暗い印象に見えることもあります。
2.ピンク系の複眼と独特のマスク目の部分に当たる複眼も、旧1号を見分ける要点です。東映公式ガイドが紹介する初期の旧1号は、ピンク系の複眼を備えています。緑と黒を中心とする全身の色に対し、目の部分が異なる色調になっているため、顔のアップでも特徴を捉えやすくなっています。
ただし、桜島1号のように、同じ仮面ライダー1号でも登場時期によってマスクや複眼の見え方が異なる場合があります。写真やフィギュアを見比べるときは、目の色だけで決めず、胸部の色やグローブ、ブーツ、ベルトも合わせて確認するのが確実です。
3.新1号のような銀色の2本ラインがない旧1号と新1号の違いを見分けるうえで、とくに有効なのが腕や胴体の側面です。新1号には銀色のラインが加えられていますが、初期の旧1号には新1号を特徴づけるこのラインがありません。
また、旧1号のグローブやブーツは緑系であるのに対し、新1号では銀色に変更されています。マスクの色調、口元のクラッシャー、ベルト帯の色まで見れば、両者の違いをより正確に把握できます。
【徹底比較】旧1号・桜島1号・新1号は何が違う?
旧1号、桜島1号、新1号は、いずれも本郷猛が変身する仮面ライダー1号に関係する姿です。ただし、3つの呼び名が同じ意味で使えるわけではありません。旧1号と新1号は強化前後の違いを示す呼び名であり、桜島1号は初期の姿から外観が変化した時期の1号を指す通称として知られています。
| 比較項目 | 旧1号 | 桜島1号 | 新1号 |
|---|---|---|---|
| 基本的な位置づけ | 再改造前の初期の姿 | 本郷の一時帰国時に見られる姿の通称 | 再改造後にパワーアップした姿 |
| 主な登場時期 | 第1~13話を中心とする初期 | 第40・41話など | 第53話から |
| ボディーの印象 | 黒を基調に緑系の配色 | 旧1号とは異なる色調のマスクなどが特徴 | 明るいメタリックグリーンを取り入れた配色 |
| 複眼 | ピンク系 | 初期の旧1号と異なる赤系の印象で知られる | 明るいマスクとの色の対比が特徴 |
| グローブ・ブーツ | 緑系 | 登場時のスーツの仕様を確認する必要がある | 銀色 |
| 腕・胴体の銀色ライン | 新1号を特徴づける2本ラインはない | 新1号とは異なる外観 | 銀色の2本ラインが入る |
| 変身者 | 本郷猛 | 本郷猛 | 本郷猛 |
| 見分けるポイント | 黒と緑、ピンク系の複眼 | 桜島での登場エピソードとマスクの色調 | 銀色のライン、銀色の手足、赤いベルト帯 |
表のとおり、最も分かりやすい違いは、旧1号の黒と緑を中心とする外観と、新1号の明るいマスクや銀色のラインです。一方、桜島1号は新たな独立キャラクターというより、初期の1号がシリーズ途中で見せた外観の違いを区別するための通称として理解すると整理しやすくなります。
桜島1号は旧1号と新1号の中間形態なのか桜島1号は、旧1号から新1号へと至る時期を理解するうえで重要な姿ですが、単純にゲームの進化段階のような「中間フォーム」と捉えると、少し誤解が生じます。
東映公式「仮面ライダー図鑑」は、本郷猛がヨーロッパでの戦いを経て一時帰国した際、以前とはやや異なる姿で登場したことを説明し、その姿が桜島1号とも呼ばれるとしています。つまり、桜島1号は登場エピソードやスーツの違いと結びついた呼称であり、新1号のような再改造後の姿とは区別して考える必要があります。
フィギュアやソフビを探す場合も、商品名だけで判断せず、マスクの色調、複眼、グローブ、ブーツ、ベルトの仕様を確認しましょう。同じ「1号」でも、どの時期のデザインを再現しているかによって、外観は大きく変わります。
【登場経緯と登場話】旧1号は第何話に登場する?新1号誕生までの歴史
旧1号の登場経緯を理解するには、作品内のストーリーだけでなく、当時の制作事情にも目を向ける必要があります。東映公式の作品ガイドによると、本郷猛を演じた藤岡弘、の負傷によって主役の交代が必要となり、物語は本郷がヨーロッパへ渡り、仮面ライダー2号こと一文字隼人が日本を守る展開へと移りました。
この交代によって、仮面ライダー1号は単に初期の主役というだけでなく、シリーズの物語を切り替える節目にもなりました。旧1号が初期の姿として印象づけられているのは、作品の出発点を担った存在だからです。
旧1号の登場話と新1号への変化旧1号を初めて見るなら、第1話「怪奇蜘蛛男」から第13話までが基本となる視聴範囲です。第1話は1971年4月3日に放送され、本郷猛が仮面ライダーとして戦い始める経緯が描かれます。
第14話からは一文字隼人が登場し、仮面ライダー2号を中心とした展開が始まります。その後、本郷は物語に再登場し、第40話「死斗!怪人スノーマン対二人のライダー」と第41話「マグマ怪人ゴースター桜島大決戦」では、桜島1号と呼ばれる姿が注目されることになります。
そして第53話「怪人ジャガーマン 決死のオートバイ戦」では、新1号が初登場します。東映公式「仮面ライダー図鑑」によると、新1号は再改造によってパワーアップした姿です。外観の変化だけでなく、変身方法や身体能力にも強化が加えられています。
なお、旧1号と呼ばれる姿は第1~13話だけに限らず、シリーズ途中の本郷の帰国回などにも関係します。旧1号の登場話を調べる際には、初期の登場範囲と、後半の再登場エピソードを分けて確認すると混乱しにくくなります。
【変身の仕組み】タイフーン・サイクロン号・ライダーキックの関係
旧1号の特徴を理解するうえで欠かせないのが、変身ベルトのタイフーンと専用バイクのサイクロン号です。これらは見た目のアイコンであるだけでなく、劇中の設定において仮面ライダー1号の能力と密接につながっています。
タイフーンは風力をエネルギーに変える装置東映公式「仮面ライダー図鑑」の説明では、本郷猛の体内にはベルト状の装具であるタイフーンが埋め込まれています。風圧を受けると風車ダイナモが回転し、風力を胸部のコンバーターラングでエネルギーに変換。そのエネルギーが蓄積され、全身の改造人工筋肉に供給されることで変身が完了します。
旧1号の変身では、サイクロン号を高速走行させ、その際に受ける風圧を利用する方法が基本です。風力が重要な条件となるため、十分な風圧を得られない状況は弱点にもなります。風車を回転させるという仕組みが、バイクとヒーローの一体感を生み出している点も、初代ならではの特徴です。
新1号では変身の自由度が向上新1号では、変身の仕組みも改良されています。東映公式図鑑によると、変身ポーズを取ることで風車ダイナモが回転し始めるようになり、ジャンプして得られる風力を利用するなど、サイクロン号に頼らず変身できるようになりました。
この変更は、外観のリニューアル以上の意味を持っています。旧1号の時代にはバイクの走行と変身が強く結びついていましたが、新1号では自分の動作を起点に変身できるようになり、戦闘中の対応力が高まりました。
ライダーキックは旧1号の代表的な必殺技旧1号の戦いを象徴するのが、空中へ大きくジャンプして蹴りを繰り出すライダーキックです。東映公式図鑑では、ほかにもライダー返し、ライダーシザース、電光ライダーキックなど、さまざまな技が紹介されています。
ライダーキックは、強化された脚力と跳躍力を生かした技です。旧1号は単に力任せに戦うのではなく、パンチやキック、投げ技などを組み合わせて怪人に立ち向かいます。専用の武器に頼らず、自身の身体能力を武器とする戦闘スタイルも、後の仮面ライダーシリーズに受け継がれた要素です。
サイクロン号も重要な存在です。旧1号の時代には、バイクは移動手段であると同時に、変身や必殺技の演出にも関係しています。新1号の時代には新サイクロン号も登場し、マシンの変化もライダーの進化を表す要素になりました。
【2026年最新情報】55周年の仮面ライダー1号と旧1号を楽しむポイント
2026年は、初代『仮面ライダー』の放送開始から55周年に当たる年です。2026年4月には、TOKYO MXが第40話と第41話の4Kリマスター版を2夜連続で特別放送しました。いずれも1号と2号の共演で知られるエピソードで、とくに第41話は桜島1号を理解するうえで重要な回です。
この放送は、初代シリーズの映像を改めて楽しむ機会になりました。旧1号や桜島1号の違いを調べている人にとっても、登場話の映像を見ながらマスクの色やスーツの細部を確かめることは、デザインの違いを理解する助けになります。
また、東映公式「仮面ライダー図鑑」では、仮面ライダー1号の基本情報に加え、本郷猛、タイフーン、サイクロン号などの関連情報も整理されています。2026年時点で旧1号を調べるなら、公式図鑑で設定を確認し、作品本編で登場時期と外観を照らし合わせる方法が有効です。
【プロの結論】旧1号を見分けるなら「色・時期・変身設定」の3点を確認旧1号を正確に見分けたい場合、最初に確認すべきなのは黒と緑を中心とした配色、次に複眼やグローブ、ブーツなどの色、最後に登場話です。外観だけでは桜島1号との区別が難しい場合もあるため、エピソードの情報を合わせて判断するのが確実です。
一方、旧1号と新1号の違いを知りたい人は、銀色の2本ライン、銀色の手足、明るいマスク、赤いベルト帯に注目すると整理しやすくなります。タイフーンの変身機構まで理解すると、デザイン変更が単なる衣装のリニューアルではなく、設定上の能力強化とも結びついていることが分かります。
初代シリーズをこれから視聴する人には、第1話から第13話までで旧1号の基本を押さえ、その後、第40話・第41話で桜島1号、第53話で新1号を確認する順番がおすすめです。作品の時間軸に沿って見比べることで、呼び名や配色の違いを自然に理解できます。
【よくある質問】仮面ライダー旧1号に関するFAQ
Q1:仮面ライダー旧1号は何話から何話まで登場しますか?
A1:初期の旧1号は、第1話「怪奇蜘蛛男」から第13話までが基本です。その後も本郷猛が帰国するエピソードなどで初期型に関連する姿が登場するため、初期の登場範囲とシリーズ途中の再登場を分けて考えると分かりやすくなります。
Q2:旧1号と新1号を見分ける一番簡単な方法は何ですか?
A2:腕や胴体にある銀色の2本ラインを確認する方法が有効です。新1号には銀色のラインがあり、グローブとブーツも銀色です。旧1号は黒と緑を中心とした配色で、初期の複眼はピンク系です。
Q3:桜島1号は旧1号とは別のライダーですか?
A3:別の変身者がいる独立したライダーではありません。本郷猛が変身する仮面ライダー1号のうち、桜島での共演エピソードなどに登場する、旧1号とは外観が異なる姿を指す通称です。
Q4:旧1号はなぜサイクロン号に乗って変身するのですか?
A4:旧1号の変身設定では、タイフーンの風車ダイナモを回すために風圧が必要だからです。サイクロン号で高速走行して風を受ける方法が基本となります。新1号では変身の仕組みが改良され、変身ポーズやジャンプによる風力を利用して、より自由に変身できるようになりました。
Q5:2026年に旧1号関連の新しい情報はありますか?
A5:2026年は初代『仮面ライダー』の放送開始55周年に当たり、TOKYO MXが4月28日・29日に第40話・第41話の4Kリマスター版を特別放送しました。桜島1号が登場する時期の作品を改めて視聴する機会となり、初代1号の外観の変化を確かめるうえでも注目される動きです。
仮面ライダー旧1号は、本郷猛が変身する初期の仮面ライダー1号であり、黒と緑を基調とした配色やピンク系の複眼が大きな特徴です。「旧1号」という呼び名は、新1号への再改造後の姿と区別するために使われています。
桜島1号は初期の1号がシリーズ途中で見せた外観の違いを示す通称であり、新1号は第53話で登場した再改造後の姿です。3者を混同しないためには、デザインだけでなく、登場話と設定上の変化をセットで確認することが大切です。
2026年の55周年を機に初代シリーズを見直すなら、第1~13話で旧1号の原点を知り、第40話・第41話で桜島1号、第53話で新1号を比較する方法が分かりやすいでしょう。外観、登場時期、タイフーンの変身機構という3つの視点を押さえれば、初代仮面ライダー1号の進化をより深く楽しめます。