2026年の鳴尾記念は、12月5日(土)に阪神競馬場の芝1800m(外回り)で開催される予定です。2025年はデビットバローズが2番人気で優勝し、勝ち時計は1分43秒7。2着には7番人気のセンツブラッド、3着には3番人気のマテンロウレオが入り、3連単は4万8840円となりました。
鳴尾記念の過去データを分析するうえで、見落とせないのが開催条件の変更です。2016~2024年の9回は6月の芝2000mを中心に行われましたが、2025年からは12月の阪神芝1800mへ移行しました。従来の10年分の成績をそのまま2026年の予想に当てはめると、コース適性や前走ローテーションを読み違える可能性があります。
この記事では、JRAの公式競走成績と過去10年の集計データをもとに、歴代優勝馬、年ごとの勝ち時計、人気別・年齢別・枠順別の成績、脚質、前走、血統、配当を整理します。2026年の出走馬が明らかになる前に押さえておきたい判断基準も解説します。
【鳴尾記念の過去データを読む前に】開催時期と距離の変更が重要

鳴尾記念は1951年に創設された伝統ある重賞競走です。レース名は、1907年に兵庫県の鳴尾村(現在の西宮市)に建設された鳴尾競馬場に由来します。当初は年2回開催されていましたが、1954年から年1回の競走として定着しました。
その後も開催時期や距離は変遷しています。2006年には芝1800mの別定戦となり、2012年から2024年までは6月の芝2000m戦として行われました。2021年と2022年は中京競馬場、2024年は京都競馬場での開催となり、阪神以外のコースも含まれています。
大きな転換点は2025年です。開催時期が12月に戻り、舞台も阪神競馬場の芝1800m外回りへ変更されました。JRAが公表した競走の歴史と2026年の競馬番組でも、この条件が確認できます。
つまり、過去10年のデータは一枚岩ではありません。2016~2024年の9回と、2025年の新条件で行われた1回では、季節も距離も異なります。2026年の予想では、長期データから競走全体の傾向を把握しながら、同じコースで実施された2025年の結果を別枠で検討する必要があります。
【2025年の鳴尾記念結果】デビットバローズが1分43秒7で優勝
2025年12月6日に行われた第78回鳴尾記念は、阪神芝1800mの良馬場で争われました。優勝したのは、岩田望来騎手が騎乗した6歳せん馬のデビットバローズ。単勝2番人気の支持に応え、1分43秒7で勝利しました。
2着は坂井瑠星騎手のセンツブラッド、3着は横山典弘騎手のマテンロウレオです。センツブラッドは7番人気で、上位人気だけでは決着しなかったことが配当にも表れました。
JRAの公式成績によると、上位3頭の結果と主要な払戻金は次のとおりです。
- 1着:デビットバローズ(2番人気)
- 2着:センツブラッド(7番人気)
- 3着:マテンロウレオ(3番人気)
- 勝ち時計:1分43秒7
- 馬連:3540円
- 3連複:9440円
- 3連単:4万8840円
レースのラップは、前半に速い区間を含みながら、後半も大きく失速せずに推移しました。上がり3ハロンはレース全体で34秒7。デビットバローズは3コーナー、4コーナーともに4番手付近で運び、直線で抜け出しています。
この結果から読み取れるのは、2026年も単純に差し・追い込み馬だけを重視するのではなく、好位で流れに乗り、長い直線でもうひと脚を使える馬を評価したいという点です。ただし、2025年は新条件で行われた最初の1回にすぎません。1年分の結果だけで脚質や枠順の有利不利が確定したと考えるのは早計です。
【鳴尾記念の歴代優勝馬】過去10年の結果と勝ち時計一覧
2016~2025年の鳴尾記念について、開催競馬場、距離、1~3着馬、勝ち時計を整理しました。人気は各年の単勝人気を示しています。過去のレース結果は、同じ鳴尾記念でも異なる条件で行われてきたことを確認するための基礎資料になります。
| 年 | 開催・距離 | 1着(人気) | 2着(人気) | 3着(人気) | 勝ち時計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 阪神・芝1800m | デビットバローズ(2) | センツブラッド(7) | マテンロウレオ(3) | 1:43.7 |
| 2024年 | 京都・芝2000m | ヨーホーレイク(1) | ボッケリーニ(2) | エアサージュ(5) | 1:57.2 |
| 2023年 | 阪神・芝2000m | ボッケリーニ(5) | フェーングロッテン(3) | アドマイヤハダル(6) | 1:59.1 |
| 2022年 | 中京・芝2000m | ヴェルトライゼンデ(2) | ジェラルディーナ(4) | サンレイポケット(3) | 1:57.7 |
| 2021年 | 中京・芝2000m | ユニコーンライオン(8) | ショウナンバルディ(9) | ブラストワンピース(5) | 2:00.7 |
| 2020年 | 阪神・芝2000m | パフォーマプロミス(10) | ラヴズオンリーユー(1) | レッドジェニアル(4) | 2:00.1 |
| 2019年 | 阪神・芝2000m | メールドグラース(1) | ブラックスピネル(5) | ステイフーリッシュ(4) | 1:59.6 |
| 2018年 | 阪神・芝2000m | ストロングタイタン(4) | トリオンフ(1) | トリコロールブルー(2) | 1:57.2 |
| 2017年 | 阪神・芝2000m | ステイインシアトル(3) | スマートレイアー(1) | マイネルフロスト(7) | 1:59.4 |
| 2016年 | 阪神・芝2000m | サトノノブレス(3) | ステファノス(2) | プランスペスカ(13) | 1:57.6 |
この一覧で注目したいのは、勝ち時計の数字だけを単純比較できないことです。2025年は芝1800m、2024年以前は芝2000mが中心で、開催場も阪神・中京・京都に分かれています。距離が200m違えば時計の水準も変わり、競馬場や馬場状態もタイムに影響します。
歴代優勝馬の顔ぶれを見ると、1番人気のメールドグラースやヨーホーレイクだけでなく、8番人気のユニコーンライオン、10番人気のパフォーマプロミスも勝利しています。2023年には5番人気のボッケリーニが勝ち、2025年は2番人気のデビットバローズが勝利しました。実績上位馬を中心に考えながらも、人気薄を一律に切り捨てない姿勢が必要です。
【人気・年齢・枠順・脚質】過去データから見える傾向
人気別成績:1~3番人気が6勝、ただし1番人気は2勝2016~2025年の10回では、1~3番人気の馬が合計6勝を挙げています。一方、1番人気の勝利は2019年のメールドグラースと2024年のヨーホーレイクの2回です。上位人気は安定した検討対象ですが、1番人気だから勝つと決めつけることはできません。
- 1番人気:2勝、2着3回、3着0回、着外5回
- 2番人気:2勝、2着2回、3着1回、着外5回
- 3番人気:2勝、2着1回、3着2回、着外5回
- 4~6番人気:2勝
- 7~9番人気:1勝
- 10番人気以下:1勝
10番人気以下で唯一勝利したのは、2020年のパフォーマプロミスです。また、2021年には8番人気のユニコーンライオンが勝利しています。波乱の可能性はあるものの、10年間の勝ち馬のうち6頭が3番人気以内だった点も見逃せません。
年齢別成績:6歳馬が4勝、5歳馬も3勝年齢別では6歳馬が4勝で最多です。5歳馬が3勝、4歳・7歳・8歳馬がそれぞれ1勝を挙げています。2025年のデビットバローズも6歳で、前年のヨーホーレイクも6歳でした。
ただし、4歳馬は勝利数こそ1回ですが、2着4回、3着3回と上位に入っています。若い馬にも十分な好走余地があり、年齢だけで候補を絞り込むのは得策ではありません。3歳馬の出走数は過去10年で少なく、2025年にはセンツブラッドが2着に入ったものの、年齢別の数字をそのまま一般化するにはサンプルが不足しています。
枠順別成績:内枠・外枠の数字を過信しない過去10回の枠順集計では、3枠が2勝、7枠が3勝を挙げています。一方、4枠と5枠からは勝ち馬が出ていません。ただし、枠ごとの出走頭数は同じではなく、開催場や距離も異なります。この結果だけを根拠に「外枠が有利」「中枠は不利」と判断するのは危険です。
2025年は6枠のデビットバローズが勝ち、3枠のセンツブラッドが2着、2枠のマテンロウレオが3着でした。2026年の枠順が発表されたら、枠番そのものに加えて、スタートから最初のコーナーまでの距離、先行馬の数、馬の位置取りを組み合わせて評価したいところです。
脚質傾向:前で運ぶ馬にも差し馬にもチャンス2016~2025年の集計では、先行馬が4勝、逃げ馬が2勝、差し馬が3勝、追い込み馬が1勝です。前方で運ぶ馬が合計6勝を挙げている一方、差し馬も3勝しており、極端に一つの脚質へ偏った結果ではありません。
2026年の舞台となる阪神芝1800m外回りは、JRAのコース紹介によると、Aコース使用時の直線距離が473.6m。直線には急坂があり、最後まで脚を持続させる力が大切です。逃げ馬の単純な粘り込みだけでなく、好位から長く脚を使える馬や、直線で加速できる差し馬にも注目したい条件です。
【前走・血統・配当】2026年の馬券検討に生かすデータ
前走成績:着順だけでなく相手関係と着差を確認過去10年の前走クラス別集計では、前走がGⅠだった馬は21頭中2勝、2着3回、3着3回で、3着内率は38.1%です。前走GⅡ組も22頭中2勝、2着3回、3着3回で、3着内率は36.4%となっています。上級条件で戦ってきた馬が、鳴尾記念でも力を示すケースは少なくありません。
前走の着差にも注目できます。前走で勝ち馬から0.5秒以内だった馬は、集計対象37頭中14頭が3着以内に入りました。着順だけで判断するより、相手の強さやゴール前の差を確認したほうが、実力を評価しやすくなります。
ただし、前走ローテーションは2026年の予想で特に注意したい項目です。2024年までの鳴尾記念は6月開催だったため、新潟大賞典や都大路ステークスなど春のレースから出走する馬が多くいました。2025年から12月開催になり、秋のレースを経由する馬が増える構造に変わっています。従来の前走レース別成績を、2026年にもそのまま当てはめるべきではありません。
血統傾向:特定の種牡馬だけでなく、コース適性を重視過去10年の種牡馬別集計では、ディープインパクト産駒が2勝、ステイゴールド産駒も2勝を挙げています。ただし、対象期間には芝2000m戦や中京・京都開催も含まれているため、これだけで阪神芝1800mにおける血統の優劣を断定することはできません。
2026年の予想では、父系の名前だけで候補を選ぶより、芝1800~2000mでの実績、長く脚を使った経験、急坂を越えるパワー、そしてペースが速くなったときの対応力を確認するのが現実的です。血統は能力を見極めるための補助材料として活用しましょう。
鳴尾記念の配当:過去10年の3連単最高は63万5640円2016~2025年の3連単配当で最高だったのは、2021年の63万5640円です。8番人気のユニコーンライオン、9番人気のショウナンバルディ、5番人気のブラストワンピースという組み合わせで、908番人気の決着となりました。
一方、最も低かったのは2024年の3720円です。1番人気のヨーホーレイク、2番人気のボッケリーニ、5番人気のエアサージュが上位を占めました。過去10年では10万円を超える3連単配当が2回あり、堅い決着と波乱の両方が起きています。
ここで示した最高配当は、あくまで2016~2025年の10回に限った記録です。鳴尾記念の全歴史における最高配当を意味するものではありません。配当の振れ幅が大きいからといって、人気薄を無条件に買い足すのではなく、展開やコース適性から穴馬を選ぶことが大切です。
【鳴尾記念2026年予想】阪神芝1800mで重視したい5つのポイント
2026年の第79回鳴尾記念は、12月5日(土)に阪神競馬場の芝1800m外回りで行われる予定です。JRAの開催日程では発走予定時刻は15時30分。2026年10月29日時点では、最終的な出走馬や枠順が確定していないため、現段階では過去データとコース特性から予想の軸を整理します。
1.芝1800~2000mでの実績を優先する2025年と同じ芝1800m外回りが舞台となるため、まずは芝1800mでの実績を確認します。芝2000mで好走してきた馬も候補になりますが、1800mでは追走スピードや道中の折り合いが結果を左右することがあります。距離適性を判断するときは、単純な着順だけでなく、レースの流れや上がりの内容も見たいところです。
2.直線の末脚と坂を越える持続力を評価する阪神芝1800m外回りは長い直線とゴール前の急坂が特徴です。瞬間的な切れ味だけでなく、直線に向いてから長く脚を使える馬が有力候補になります。過去のレース映像や上がり3ハロンの順位、直線での伸び方を確認し、最後までスピードを維持できるかを見極めましょう。
3.5~6歳馬を中心に、4歳馬や実績馬も残す過去10年では6歳馬が4勝、5歳馬が3勝を挙げています。年齢を最初の絞り込み材料にするなら、5~6歳馬は注目したいグループです。ただし、4歳馬も複数回の連対実績があり、2025年には3歳馬のセンツブラッドが2着に入りました。年齢だけを理由に候補から外すのではなく、近走の内容と能力を優先してください。
4.人気上位を軸にしながら、中穴の根拠を探す1~3番人気が過去10年で6勝していることから、上位人気は予想の出発点になります。しかし、2020年のパフォーマプロミスや2021年のユニコーンライオンのように、人気薄が勝利した例もあります。中穴を組み込むなら、近走の着差、得意距離、展開への適性など、具体的な理由がある馬を選びたいところです。
5.枠順と前走ローテーションは、出走馬確定後に判断する枠順別の集計には一定の差が見られるものの、過去10年は開催場や距離が統一されていません。枠番だけを根拠に評価を決めるのは避けましょう。前走についても、2025年から開催時期が変わったことで、従来の春開催とは出走ローテーションが異なります。出走馬、枠順、直近のレース、当日の馬場状態を確認してから最終判断を行うのが適切です。
【プロの結論】 2026年の鳴尾記念では、過去10年の数字をそのまま再現することよりも、2025年に始まった新条件にどれだけ適性があるかを見極めることが重要です。まずは芝1800~2000mの実績、直線での持続力、近走の着差を評価し、年齢や人気は補助的な材料として扱う。この順序なら、条件変更によるデータの偏りに振り回されにくくなります。
【鳴尾記念の過去データ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:鳴尾記念の過去10年で最も配当が高かった年はいつですか?
A1:2016~2025年の10回では、2021年の3連単63万5640円が最高です。ユニコーンライオン、ショウナンバルディ、ブラストワンピースの順で決着しました。これは過去10年の集計であり、全開催史上の最高配当を示すものではありません。
Q2:2025年の鳴尾記念の結果と勝ち時計は?
A2:2025年12月6日に阪神芝1800mで行われ、デビットバローズが1分43秒7で優勝しました。2着はセンツブラッド、3着はマテンロウレオで、3連単は4万8840円でした。
Q3:2026年の鳴尾記念はいつ、どのコースで開催されますか?
A3:JRAの開催日程では、2026年12月5日(土)に阪神競馬場の芝1800m外回りで開催予定です。出走馬や枠順が確定した後は、過去データだけでなく、各馬の近走成績や当日の馬場状態も合わせて検討してください。
鳴尾記念の過去10年を振り返ると、1~3番人気が6勝を挙げ、6歳馬が4勝するなど、予想に活用できる傾向が見つかります。一方、2020年のパフォーマプロミスや2021年のユニコーンライオンのような人気薄の勝利もあり、人気や年齢だけでは結果を説明できません。
最も重要なのは、2025年から開催時期と距離が変わった事実です。2016~2024年の芝2000m戦と、2025年以降の阪神芝1800m戦を同じ条件として扱わず、コース適性や前走ローテーションの違いを考慮する必要があります。
2026年の予想では、芝1800~2000mの実績、長い直線での末脚、急坂を越える持続力を中心に評価し、人気・年齢・枠順・血統・前走成績を組み合わせる方法が有効です。出走馬が確定した段階で各馬の条件適性を比較し、過去の数字と当年の状況をバランスよく判断することが、納得できる予想につながります。
参照した主な資料:JRA公式の鳴尾記念競走成績・歴史とコース解説、JRAの2026年競馬番組、過去10年の人気・年齢・脚質・前走・血統データ集計。