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日本警察の拳銃は何種類?2026年最新の歴代モデル・配備実態と使用規範を解説

三田村 千尋 三田村 千尋 • 更新: • 公開: • 読了約 25 分
目次

日本の警察官が携帯する拳銃には、どのような種類があるのでしょうか。交番やパトロールで見かける回転式拳銃から、刑事警察や特殊部隊などで使用される自動式拳銃まで、日本警察の拳銃は職務や用途によって異なります。代表的なモデルとして知られるのが、国産のニューナンブM60、S&W M37エアウエイト、S&W M360Jサクラ、SIG SAUER P230、H&K SFP9などです。

2026年10月時点で押さえておきたいのは、警察官が携帯する拳銃の種類と、全国の警察組織における実際の配備状況は同じ情報ではないという点です。警察庁の公表資料や国家公安委員会規則、専門誌による装備解説を照らし合わせると、歴代モデルの導入経緯に加え、拳銃の使用がどのような法的条件に制限されているのかも見えてきます。

【2026年最新】日本警察の拳銃にはどんな種類がある?現在の配備状況を解説

日本警察拳銃

日本警察の拳銃を理解するうえで、まず知っておきたいのは、全国の警察官が全員同じモデルを使用しているわけではないということです。地域警察の制服警察官、刑事警察の捜査員、警備部門の警察官などでは、職務の性質や装備上の要件が異なります。

公開情報で代表的なモデルとして挙げられるのは、次の拳銃です。

  • ニューナンブM60:日本で開発された回転式拳銃。長年にわたり警察装備を代表するモデルとなった。
  • S&W M37エアウエイト:軽量化を特徴とする米国製の回転式拳銃。1990年代後半以降の更新で知られる。
  • S&W M360Jサクラ:日本向け仕様の回転式拳銃。2006年から配備が始まったと専門誌が報じている。
  • SIG SAUER P230:刑事警察などでの使用例が知られる自動式拳銃。
  • H&K SFP9:警備・特殊部隊系の装備として専門誌などで取り上げられている自動式拳銃。

ここで注意したいのは、これらが2026年時点で全国一律に配備されていると確認できた一覧ではないことです。警察庁が一般公開する警察白書や統計資料からは、警察官が携帯する拳銃について、モデル別・都道府県別・部隊別の配備数を全体的に把握できません。

したがって、「現在の日本警察の拳銃はこの5種類だけ」「全国の交番ではすべてM360Jサクラを使用している」といった説明は、公開情報から導ける結論ではありません。旧型の継続使用、更新の進み方、職務別の装備差を分けて考える必要があります。

警察白書で分かること、分からないこと

警察庁の2026年公表資料には、犯罪に使用された拳銃の押収状況など、国内の銃器情勢に関する情報が掲載されています。ただし、犯罪関連の押収数と、警察が職務用に保有・配備する拳銃の数は別の統計です。

警察庁の「令和7年の銃器情勢」では、2025年中の拳銃押収数は573丁とされています。この数字は国内の銃器犯罪や不法所持をめぐる情勢を示すものであり、警察官が携帯する拳銃の総数や機種構成を示したものではありません。

つまり、2026年の最新情報を調べる場合には、警察装備の解説記事、警察庁の公式資料、法令の3つを区別して読むことが重要です。機種の存在や導入時期を示す情報と、全国的な配備状況を証明する情報は、必ずしも一致しません。

【歴代モデル】ニューナンブM60からM360Jサクラまでの導入経緯

日本警察の拳銃の歴史は、戦後の装備整備と、全国の警察活動に適した拳銃を確保する取り組みと深く関係しています。外国製拳銃が使用された時代を経て、国産のニューナンブM60が広く普及し、その後は軽量化や装備の用途別化を背景に複数のモデルが使用されるようになりました。

銃器専門誌「アームズマガジンウェブ」の2024年の記事では、S&W M36チーフスペシャルとニューナンブM60、M37エアウエイト、M360Jサクラの流れが紹介されています。記事によると、ニューナンブM60は1959年から開発が進められ、1990年まで生産されました。その後、1997年からM37エアウエイト、2006年からM360Jサクラの配備が始まったとされています。

これらの年は各モデルの開発・生産・配備の経緯を理解するための目安です。生産開始年と警察への採用年、全国への配備完了年は同じではありません。特定の年に全国の拳銃が一斉に置き換えられたと考えるのは適切ではありません。

主要な拳銃の歴史と特徴を比較
モデル・時期 種類・特徴 警察装備としての位置付け
S&W M36チーフスペシャル 小型の回転式拳銃 ニューナンブM60の開発・普及期に並行して使用されたモデルとして知られる。
ニューナンブM60 国産の回転式拳銃。主な使用弾は.38スペシャル弾。 長年にわたって日本警察を代表する拳銃となった。1990年まで生産されたと専門誌が報じている。
S&W M37エアウエイト 軽量化を特徴とする回転式拳銃。主な使用弾は.38スペシャル弾。 1997年から旧型拳銃の後継として配備が始まったとされる。
S&W M360Jサクラ 日本向け仕様の回転式拳銃。M360系のモデル。 2006年から配備が始まったとされ、警察拳銃の更新を語るうえで重要なモデル。
SIG SAUER P230 自動式拳銃。小型の設計が特徴。 刑事警察などでの使用例が専門誌で紹介されている。全国の配備数は公表資料から確認できない。
H&K SFP9 ドイツのヘッケラー&コッホ社が製造する自動式拳銃。 日本の警察での一部使用について専門誌などに言及があるが、全国的な配備状況は公表情報だけでは確定できない。
なぜニューナンブM60が長く使われたのか

ニューナンブM60が日本警察の代表的な拳銃として長く知られている背景には、国産モデルとして継続的に供給されたことと、警察の携帯装備に適した小型の回転式拳銃だったことがあります。

回転式拳銃は、回転する弾倉に弾を収める構造です。ニューナンブM60には銃身長の異なるモデルが存在し、2インチ型と3インチ型が知られています。基本構造が比較的分かりやすく、長期間にわたって運用されたことから、日本警察の装備史を語る際に欠かせない存在となりました。

ただし、長く採用されたことと、2026年現在も全国で最も多く使用されていることは別の話です。旧型拳銃が残っている可能性はあっても、現在の保有数や機種別の割合を裏付ける全国統一の公表データがなければ、現行の主力機種を数量的に断定することはできません。

【徹底比較】ニューナンブM60・S&W M37エアウエイト・M360Jサクラの違い

日本警察の拳銃を比較するとき、まず注目したいのが、回転式拳銃の世代交代です。ニューナンブM60、S&W M37エアウエイト、S&W M360Jサクラは、いずれも回転式拳銃の系譜に位置するモデルですが、製造元や設計、導入された時期が異なります。

ニューナンブM60:国産拳銃の代表格

ニューナンブM60は、新中央工業が開発した国産拳銃です。後に同社の事業はミネベア系の製造事業につながりました。主な使用弾は.38スペシャル弾で、5発を収める回転式の構造が特徴です。

このモデルの歴史的な意味は、単に国産だったことだけではありません。戦後の警察装備において、長期的な供給と運用を前提とした標準的な拳銃の一つとなり、世代を超えて広く知られる存在になったことです。

一方、長年使用された装備は、部品の供給や経年劣化、保守管理などの課題に直面します。後継モデルへの更新は、こうした長期運用上の問題とも関係しています。

S&W M37エアウエイト:軽量化を重視した後継モデル

S&W M37エアウエイトは、米国のスミス&ウェッソン社が製造する小型の回転式拳銃です。名称にある「エアウエイト」は軽量化を特徴とする製品系列を示しています。

警察官が携帯する拳銃は、勤務中に長時間身に着ける装備です。重さや携帯時の負担は、日常の職務に影響する要素の一つになります。M37エアウエイトの導入は、こうした携帯性を考えるうえで注目される更新でした。

ただし、軽いことだけで拳銃の優劣が決まるわけではありません。耐久性、整備、操作の習熟、保管方法なども、警察装備として評価される要素です。

S&W M360Jサクラ:日本向け仕様の回転式拳銃

S&W M360Jサクラは、M360系を基にした日本向け仕様の拳銃として知られています。専門誌では、M37エアウエイトなどの後継として2006年から配備が始まったと紹介されています。

ニューナンブM60とM37エアウエイト、M360Jサクラの関係は、回転式拳銃を中心とした更新の流れとして整理できます。M360Jサクラは、より新しいモデルへの移行を示す存在ですが、これだけで全国の警察官の拳銃がすべて同機種に統一されたことを意味するわけではありません。

なお、「アームズマガジンウェブ」の2024年の記事は、M360Jサクラについて、配備された拳銃の一部に不具合が生じ、約200挺が回収されたと報じています。これは専門誌による報道であり、警察庁が公表した現在の配備数を示す統計ではありません。また、この報道だけから同モデル全体の信頼性を判断することもできません。

3モデルを比較するときの判断基準

3モデルの違いを理解するには、単純に新しいモデルほど優れていると考えるのではなく、導入された時代と運用目的を踏まえることが大切です。

  • 歴史を知りたい場合:国産化と長期運用を象徴するニューナンブM60に注目する。
  • 軽量化の流れを知りたい場合:M37エアウエイトを、携帯性を重視した更新の一例として捉える。
  • 比較的新しい回転式拳銃を知りたい場合:M360Jサクラの導入時期と日本向け仕様に注目する。

一方、現行配備数や実際の使用者を知りたい場合には、モデルの特徴を紹介する専門誌の記事だけでなく、警察組織による公表資料が必要です。モデルの存在が知られていることと、現在の配備状況が全国規模で証明されていることは区別しなければなりません。

【自動式拳銃】SIG SAUER P230とH&K SFP9はどのように使われる?

日本警察の拳銃は、回転式だけではありません。自動式拳銃も、刑事警察や警備分野などに関連する装備として知られています。代表例として挙げられるのが、SIG SAUER P230とH&K SFP9です。

SIG SAUER P230:刑事警察などで知られる小型拳銃

SIG SAUER P230は、スイス系の銃器メーカーとして知られるSIG SAUERの小型自動式拳銃です。専門誌「アームズマガジンウェブ」は、刑事警察を中心とする使用例を紹介しており、捜査員や特殊事件への対応に関連する装備として取り上げています。

自動式拳銃は、弾倉に弾を収める構造を採用しています。回転式拳銃とは弾薬の保持方法や作動機構が異なり、モデルごとに寸法や重量、操作方法なども違います。

ただし、P230が紹介されているからといって、全国の刑事警察官が同じモデルを使用しているとまではいえません。実際の装備は所属や任務、導入時期によって異なる可能性があり、全国一律の配備状況を示す公表資料は確認できません。

H&K SFP9:警備分野などの装備として取り上げられるモデル

H&K SFP9は、ドイツのヘッケラー&コッホ社が製造する自動式拳銃です。海外の警察組織でも採用例があるモデルとして知られています。

日本国内では、警察の一部部門での使用について専門誌などで言及されています。一方、SFP9は日本の自衛隊が新拳銃として採用したことでも知られており、自衛隊での採用実績と警察での配備状況を混同しないことが重要です。

警察向けの装備については、特殊部隊や警備部門に関する報道と、警察庁が公式に発表した全国の装備一覧を区別する必要があります。SFP9の名前が報道や装備解説に登場しても、それだけで全国の警察官に広く配備されたと判断することはできません。

回転式拳銃と自動式拳銃の違い

回転式拳銃と自動式拳銃の違いは、弾を保持する構造と作動機構にあります。回転式は回転する弾倉を用い、自動式は弾倉と銃の作動機構によって次弾を装填する構造を採用しています。

一般論として、自動式拳銃には弾倉の容量や再装填の仕組みに関する利点があり、回転式拳銃には構造上の特徴や長年蓄積された運用実績があります。ただし、実際の評価は機種や用途、訓練、保守条件によって変わります。

日本警察が両方の方式を使用してきた背景には、警察活動が一種類の職務だけで構成されていないという事情があります。交番勤務、捜査活動、警備活動など、それぞれの役割に応じた装備の選択が必要になるためです。

【法律で検証】警察官の拳銃使用はどこまで認められている?

警察官が拳銃を携帯していることと、自由に発砲できることはまったく異なります。拳銃の使用は、警察官職務執行法第7条と、国家公安委員会規則である「警察官等拳銃使用及び取扱い規範」などによって制限されています。

警察官職務執行法第7条は、犯人の逮捕や逃走防止、自分や他人の防護、公務執行に対する抵抗の抑止などのため、必要と認められる相当な理由がある場合に、合理的に必要と判断される限度で武器を使用できると定めています。

警察官職務執行法第7条は、武器の使用について「その事態に応じ合理的に必要と判断される限度において」と規定している。

この規定は、拳銃の使用が職務上の必要性と切り離された行為ではないことを示しています。また、同条では、人に危害を与えることを原則として制限しつつ、正当防衛や緊急避難に該当する場合など、法律上の条件を定めています。

国家公安委員会規則が定める拳銃使用の段階

e-Gov法令検索に掲載された「警察官等拳銃使用及び取扱い規範」は、拳銃の使用や取扱いについて、さらに具体的なルールを定めています。現行規範は、2025年6月1日施行の改正を反映した内容が掲載されています。

主な規定は次のとおりです。

  • 第4条・あらかじめ拳銃を取り出す場合:職務の執行中に拳銃の使用が予想される場合、あらかじめ取り出しておくことが認められる。ただし、奪取されないよう注意し、相手を不必要に刺激しないよう配慮する必要がある。
  • 第5条・拳銃を構える場合:警察官職務執行法第7条の条件に基づき、相手に向けて拳銃を構えることができる。
  • 第6条・発砲の予告:拳銃を撃とうとするときは、原則として相手に予告する。ただし、事態が急迫して予告する時間がない場合などは例外となる。
  • 第7条・威嚇射撃など:一定の条件の下で、上空その他の安全な方向への威嚇射撃などが認められる。威嚇射撃をしても効果が見込めない場合や、周囲の状況から危害のおそれがある場合などには、先行する威嚇射撃が必要とされないこともある。
  • 第8条・相手に向けた発砲:警察官職務執行法第7条ただし書に該当する場合に認められる。相手以外の人に危害を及ぼさないよう、状況に応じて必要な注意を払わなければならない。
  • 第10条・報告:訓練の場合を除き、拳銃を撃ったときは、所定の事項を所属長に直ちに報告する義務がある。

これらの規定から分かるのは、拳銃の使用が単純な「発砲するか、しないか」という二択ではないことです。事前に取り出す、構える、警告する、威嚇射撃を行う、相手に向けて発砲するという各段階に、それぞれの条件や注意事項が設けられています。

拳銃を撃つ前に必ず威嚇射撃をするのか

必ずしもそうではありません。規範第7条は、威嚇射撃が適切な手段と認められる場合に実施できると定めていますが、事態が急迫している場合や、威嚇射撃をしても相手が行為を中止しないと認められる場合、周囲への危害のおそれがある場合などには、先に威嚇射撃を行う必要がないとしています。

したがって、「警察官は必ず空に向かって撃ってから相手に発砲する」という理解は正確ではありません。現場の状況、緊急性、周囲の安全などを踏まえ、法律と規範に沿った判断が大切です。

【携帯の理由と仕組み】なぜ警察官は拳銃を持ち歩くのか

警察官が拳銃を携帯する理由は、凶器を使用する犯罪への対応、自分や他人の生命・身体の保護、犯人の逮捕や逃走防止など、警察活動に伴う危険に備えるためです。拳銃は、単に威圧するための装備ではなく、法律上の制約の下で使用される職務用の武器です。

また、拳銃を携帯していることが、常に発砲を前提としているわけではありません。拳銃の提示や構えによって相手の行為を制止できる場合もありますが、どのような対応を取るかは現場の事情によって変わります。

制服警察官は常に拳銃を携帯しているのか

「警察官等拳銃使用及び取扱い規範」第11条では、警察官は制服を着用して勤務するとき、原則として拳銃を携帯すると定められています。ただし、すべての勤務で例外なく携帯するわけではありません。

同条には、室内での勤務、会議や事務打ち合わせ、儀式、音楽隊の演奏、留置施設での看守勤務、交通整理や交通取締り、交通事故の処理、災害応急対策など、携帯しないことが認められる場合が列挙されています。雑踏警備などで携帯が職務の遂行に特に支障がある場合にも、規定に基づく例外があります。

また、私服や特殊な被服で勤務する警察官については、拳銃を使用する可能性のある職務に従事するときに携帯する旨が定められています。したがって、警察官という身分だけで、どの勤務中も必ず拳銃を携帯していると考えるのは正確ではありません。

拳銃はどのように管理されているのか

同規範は、拳銃の携帯だけでなく、携帯方法、安全上の注意、訓練、保管、手入れ、検査なども定めています。拳銃は個人が自由に扱う道具ではなく、組織の管理と規則の下で運用される装備です。

規範第12条は携帯方法を、第14条は安全規則を定めています。加えて、訓練や保管、手入れ・検査に関する章が設けられており、日常の携帯から使用後の報告、保守管理までを一連の運用として捉える仕組みになっています。

この管理体制は、拳銃を適切に使用することだけでなく、紛失や奪取、誤った取扱いによる事故を防止するうえでも重要です。警察官の拳銃を考える際には、機種や性能だけでなく、携帯・保管・訓練を含めた制度全体を見る必要があります。

【プロの結論】日本警察の拳銃を調べるときに押さえたい3つの視点

日本警察の拳銃について、機種名や写真だけから現在の装備状況を判断するのは簡単ではありません。歴代モデルの変遷と法的な使用条件、公開情報の限界を分けて考えると、情報の意味を正確に理解できます。

1. 歴代モデルと現行配備を混同しない

ニューナンブM60は、日本警察の拳銃の歴史を象徴する国産モデルです。M37エアウエイトやM360Jサクラは、その後の回転式拳銃の更新を理解するうえで重要です。P230やSFP9は、自動式拳銃の使用例を知るための代表的なモデルです。

ただし、歴史的に重要なモデルであることと、2026年時点の配備数が多いことは同じではありません。最新の装備状況を知るには、導入時期に関する報道と、現在の保有状況を示す公式情報を区別する必要があります。

2. 専門誌の装備解説と公的資料の役割を分ける

専門誌は、モデルの特徴、開発・導入の経緯、写真で確認できる使用例などを理解するうえで役立ちます。一方、警察庁の公表資料やe-Gov法令検索は、法令上の条件や警察行政の公式情報を確認するための資料です。

例えば、専門誌が特定の部門でのSFP9の使用に言及していても、それだけで全国の警察官への配備数を確定することはできません。情報の種類に応じて、何を裏付けられる資料なのかを判断することが大切です。

3. 拳銃の性能と使用の適法性は別問題

拳銃の重量や構造、装備としての特徴は、モデルを比較する際の重要な要素です。しかし、どのモデルが使われているかという問題と、警察官がいつ、どのような条件で拳銃を使用できるかという問題は別です。

使用の可否は、警察官職務執行法第7条や国家公安委員会規則などの法的条件に基づいて判断されます。機種の新旧や性能だけで発砲の適法性が決まるわけではありません。日本警察の拳銃を正確に理解するには、装備と制度を一体として見ることが欠かせない。

【日本警察の拳銃】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年現在、日本警察で使われている拳銃は何種類ですか?
A1:ニューナンブM60、S&W M37エアウエイト、S&W M360Jサクラ、SIG SAUER P230、H&K SFP9などが公開情報で知られています。ただし、これらは全国の現行配備機種を全体した公式一覧ではありません。全国の機種別配備数を確定できる公表資料は確認できないため、使用モデルの総数を断定することはできません。

Q2:日本警察の代表的な拳銃はニューナンブM60ですか?
A2:ニューナンブM60は、長年にわたって日本警察を代表してきた国産の回転式拳銃です。ただし、歴史的な代表モデルであることと、2026年現在の全国的な主力機種であることは区別する必要があります。

Q3:S&W M37エアウエイトとM360Jサクラは何が違いますか?
A3:どちらも回転式拳銃ですが、異なるモデルであり、導入された時期や設計上の特徴も異なります。専門誌ではM37エアウエイトが1997年、M360Jサクラが2006年から配備されたと紹介されています。いずれも.38スペシャル弾系の拳銃として知られています。

Q4:SIG SAUER P230やH&K SFP9は交番の警察官も使っていますか?
A4:P230は刑事警察などでの使用例が知られ、SFP9についても警察の一部部門での使用に関する専門誌などの情報があります。ただし、全国の交番勤務員への配備状況を示す公的な一覧は確認できず、すべての警察官が使用しているとはいえません。

Q5:警察官は拳銃を携帯していれば、いつでも発砲できますか?
A5:いいえ。警察官職務執行法第7条と「警察官等拳銃使用及び取扱い規範」により、拳銃の使用には必要性や状況に応じた制限があります。発砲の予告や威嚇射撃についても規定があり、緊急性や周囲の安全などによって扱いが異なります。

Q6:制服警察官は勤務中、必ず拳銃を携帯していますか?
A6:規範第11条では、制服を着用して勤務するときは原則として拳銃を携帯すると定めています。ただし、室内勤務や会議、交通取締り、災害応急対策など、携帯しないことが認められる例外もあります。

日本警察の拳銃には、国産のニューナンブM60、S&W M37エアウエイト、M360Jサクラなどの回転式拳銃に加え、SIG SAUER P230やH&K SFP9などの自動式拳銃が知られています。これらのモデルは、日本警察が長年にわたって進めてきた装備の更新と、職務に応じた装備の多様化を理解する手掛かりになります。

2026年時点の配備状況については、専門誌などで使用例や導入経緯が紹介されている一方、警察官が携帯する拳銃の全国的なモデル別配備数を全体した公的資料は確認できません。歴代モデルの情報を、そのまま現行の全国配備状況と読み替えないことが重要です。

加えて、拳銃は携帯しているからといって自由に使用できるものではありません。警察官職務執行法第7条と国家公安委員会規則は、使用の必要性や状況に応じた制限、安全確保、報告などを定めています。日本警察の拳銃を正しく理解するには、モデルの特徴や導入経緯だけでなく、配備情報の確実性と、拳銃を管理・使用する法制度まで併せて見ることが大切です。

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三田村 千尋

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