ホーム スポーツ 侍ジャパンのWBCイタリア戦を総括!9対3の勝因と大谷翔平のバントを解説【2026年版】

侍ジャパンのWBCイタリア戦を総括!9対3の勝因と大谷翔平のバントを解説【2026年版】

白瀬 あかり 白瀬 あかり • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
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2023年3月16日、東京ドームで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝。侍ジャパンはイタリア代表を9対3で破り、5大会連続となる準決勝進出を決めた。大谷翔平の意表を突くセーフティーバント、岡本和真の5打点、吉田正尚の本塁打、そして大谷からダルビッシュ有、大勢へとつながる投手リレー。日本の勝利には、個々のスター選手の活躍だけでは説明できない、攻撃と継投の組み立てがあった。

2026年のWBCを経た今、改めて振り返りたいのは、この試合が単なる9対3の快勝ではなかったという点だ。日本は安打数でイタリアと同じ8本だったが、四球や相手のミスを得点につなげ、試合の主導権を握った。試合結果、スタメン、イニングごとの展開、大谷のバントの意味、岡本の5打点、投手陣の成績を整理し、侍ジャパンが勝負を決めたポイントを解説する。

【試合結果】2023年WBC準々決勝・日本対イタリアは9対3で侍ジャパンが勝利

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侍ジャパンとイタリア代表が対戦したのは、2023年3月16日の東京ドーム。準決勝進出を懸けた一発勝負で、日本は9対3と勝利した。公式記録によると、入場者数は4万1,723人。日本は5回に2点を失ったものの、序盤に築いたリードを生かし、終盤にも追加点を挙げて逃げ切った。

試合の最終スコアは、日本9点、イタリア3点。安打数は両チームとも8本だったが、日本は相手の四球や守備上のミスを得点機につなげた。イタリアは8安打を記録しながら3得点にとどまり、日本は8安打で9得点を挙げている。安打数だけでは測れない、得点圏での集中力と好機を広げる攻撃が結果に表れた。

当時の日本は、1次ラウンドを4戦全勝で突破。準々決勝でも勝利し、決勝トーナメントを勝ち上がる勢いを保った。その後、日本は準決勝でメキシコに6対5でサヨナラ勝ちし、決勝ではアメリカを3対2で破って優勝。イタリア戦は、2023年大会の世界一に向かう重要な関門だった。

【試合経緯】3回の先制から5回の追加点へ、イニング別スコアとスタメン

試合序盤、イタリアの先発ライアン・カステラーニは日本打線を抑え、2回まで無失点に抑えた。日本は2回裏に岡本和真が四球で出塁したものの、盗塁失敗などで好機を生かせない。均衡を破ったのは3回裏だった。

日本は大谷翔平のセーフティーバントを起点に4点を先制。5回裏には村上宗隆の適時二塁打と岡本の2点適時二塁打で3点を追加し、7対2とリードを広げた。7回裏には吉田正尚のソロ本塁打と源田壮亮の適時打で2点を加え、9対2に。イタリアは8回にドミニク・フレッチャーのソロ本塁打で1点を返したが、反撃はそこまでだった。

侍ジャパンの先発メンバーは、大谷を投手兼3番指名打者として起用する布陣。右手小指を骨折していた源田壮亮も8番遊撃でスタメンに復帰し、守備の要を担った。以下は、野球日本代表「侍ジャパン」公式サイトの試合速報・投打成績と、当日のスタメン報道をもとに整理した試合の要点だ。

項目・局面 記録・選手 試合への影響
試合概要 2023年3月16日、東京ドーム、日本9-3イタリア 日本が5大会連続の準決勝進出
日本のスタメン 1番ヌートバー、2番近藤、3番大谷、4番吉田、5番村上、6番岡本、7番牧、8番源田、9番甲斐。先発投手は大谷 大谷の投打同時起用と、源田のスタメン復帰が注目された
3回裏 大谷のセーフティーバントと相手の送球エラー、吉田の内野ゴロ、岡本の3ラン本塁打 日本が一挙4点を奪い、試合の主導権を握る
5回裏 村上の適時二塁打、岡本の2点適時二塁打 4対2から7対2へ。岡本はこの時点で5打点を記録
7回裏 吉田のソロ本塁打、源田の適時打 日本が9対2とし、勝利を大きく引き寄せる
大谷翔平 4回2/3、被安打4、失点2、奪三振5、与四球1、与死球2 先発として勝利投手となり、打撃でも先制のきっかけを作る
岡本和真・吉田正尚 岡本は5打点、吉田は2打点。本塁打はいずれも1本 中軸打者が得点を直接生み出し、リードを拡大
投手リレー 大谷、伊藤、今永、ダルビッシュ、大勢 5人の継投でイタリアの反撃を3点に抑えた

試合を通じた日本の特徴は、得点の集中する場面が明確だったことだ。3回に4点、5回に3点、7回に2点。日本は毎回のように得点を重ねたわけではないが、好機を逃さずに得点をまとめ、相手が反撃してもリードを保てる状況を作った。

【大谷翔平のセーフティーバント】なぜ強打ではなく三塁線へのバントを選んだのか

この試合を象徴するプレーの一つが、3回裏の大谷翔平によるセーフティーバントだ。1死から近藤健介が四球で出塁すると、大谷は三塁線へ意表を突くバントを転がした。打球を処理したイタリアの投手ジョー・ラソーサが一塁へ悪送球し、日本は一、三塁と好機を広げた。

ここで重要なのは、大谷が長打を狙える打者でありながら、あえて打球を転がした点だ。打撃力の高さだけを考えれば、強い打球を打ち返す選択もある。しかし、得点が入っていない状況で走者を生かし、相手守備に難しい判断を迫ることも、勝負を動かす有効な手段になる。

イタリアは守備シフトを特徴とするチームだった。三塁線へのバントは、守備位置と打球方向の組み合わせによって内野手や投手に素早い対応を要求する。打球を処理しても送球まで正確に完了しなければ、走者を進めるどころか出塁を許すことになる。実際、この場面では投手の送球エラーが起き、日本は一、三塁のチャンスを得た。

ただし、バントの価値はエラーだけではない。大谷の出塁によって日本は複数の走者を置き、吉田の遊撃ゴロの間に先制点を奪った。続く村上が四球を選ぶと、岡本が3ラン本塁打を放つ。結果として、バントから始まった攻撃は4得点にまで膨らんだ。

大谷のセーフティーバントを「意外性のある小技」としてだけ捉えると、プレーの意味を見落とす。相手守備の対応を揺さぶり、出塁と進塁の可能性を高め、後続打者に得点機を渡したことが本質だ。スター選手が自分の長打力だけに頼らず、状況に応じた手段を選んだ点に、この攻撃の価値がある。

【岡本和真が5打点】3ラン本塁打と吉田正尚の一発が試合を決めた

日本の得点を語るうえで欠かせないのが、岡本和真の5打点だ。3回裏、1死一、三塁から岡本は左翼スタンドへ3ラン本塁打を放ち、日本のリードを4対0に広げた。試合の均衡を破った直後に大量点をもたらしたことで、日本は攻撃面で優位に立った。

岡本の活躍は本塁打だけでは終わらない。5回裏、村上の適時二塁打で5対2とした後、岡本は右翼への2点適時二塁打を放ち、スコアを7対2にした。3回の3ランと5回の2点適時二塁打を合わせて5打点。長打による一撃と、走者を確実にかえす適時打の両方で得点を生み出した。

岡本の5打点が大きかった理由は、単に数字が目立つからではない。先制直後に追加点を挙げて相手に反撃の余地を与えず、5回にイタリアが2点を返した直後にも再び点差を広げたからだ。相手が試合を立て直そうとするタイミングで追加点を奪うことは、得点差以上の心理的な圧力につながる。

吉田正尚も4番打者として存在感を示した。3回には遊撃ゴロの間に日本の先制点をもたらし、7回には右翼スタンドへソロ本塁打を放って8対2とした。日本の打線は岡本一人に依存したのではなく、吉田や村上らが異なる局面で仕事をしたことで、得点の流れを維持した。

村上は5回にセンターへの適時二塁打を放ち、岡本の追加点につなげた。7回には二塁打で好機を作り、源田の適時打で生還した。さらに源田は、骨折からの復帰戦で攻守にわたって役割を果たした。得点者だけでなく、走者を進めた選手や出塁した選手にも目を向けると、9得点が複数の打者の働きによって生まれたことがわかる。

吉田の本塁打は試合を決定づける追加点となったが、それ以前に岡本が5打点を挙げていたこと、そして7回には源田の適時打が続いたことも見逃せない。長打だけで得点を狙うのではなく、四球や二塁打、内野ゴロ、適時打を組み合わせた攻撃が、日本の得点効率を高めた。

【大谷翔平とダルビッシュ有】投手リレーの成績と継投のポイント

投手陣では、先発の大谷翔平が勝利投手となった。侍ジャパン公式の投打成績によると、大谷の投球内容は4回2/3、被安打4、2失点、奪三振5、与四球1、与死球2。5回途中でマウンドを降りたものの、試合の序盤を無失点で進め、日本が先制するまでの時間を支えた。

大谷は5回表、イタリアに2死満塁の好機を作られ、ドミニク・フレッチャーに2点適時打を浴びた。スコアは4対2となり、試合は再び接戦の様相を見せる。ここで日本は伊藤大海に継投し、後続を遊撃フライに打ち取って追加失点を防いだ。失点した場面で早めに交代し、リードを守る判断が、その後の展開を支えた。

6回には今永昇太が登板し、1イニングを無安打、2奪三振、無失点で抑えた。7回からはダルビッシュ有がマウンドへ。ダルビッシュは2イニングを投げ、被安打2、1失点、1奪三振という成績だった。8回にはドミニク・フレッチャーにソロ本塁打を浴びたが、後続を併殺打に打ち取り、傷口を広げなかった。

最終回は大勢が担当した。9回表に2安打を許したものの、最後はサル・フレリックを見逃し三振に仕留め、9対3で試合を締めくくった。日本の投手陣は大谷、伊藤、今永、ダルビッシュ、大勢の5人で9イニングをつなぎ、イタリアの得点を3点に抑えた。

この投手リレーで注目すべきなのは、先発が完投しなくても勝利の形を作れたことだ。大谷が試合の土台を築き、伊藤が失点直後の危機を止め、今永が中盤を短いイニングで抑えた。その後、ダルビッシュがリードを維持し、大勢が最後を締める。役割を分けた継投が機能したことで、打線のリードを勝利へつなげられた。

なお、ダルビッシュの登板は単なる名前の豪華さだけで評価すべきではない。2イニングを任され、失点は1。被本塁打はあったが、試合を崩すことなく次の投手へつないだ。短期決戦では、各投手の完璧さだけでなく、失点した後にどれだけ被害を限定できるかも勝敗を左右する。

【侍ジャパンの勝因】安打数が同じでも日本が9得点を挙げられた理由

日本とイタリアの安打数は、ともに8本だった。それでも日本は9得点、イタリアは3得点。数字の差を生んだのは、打線のつながり、四球を生かした出塁、長打のタイミング、そして相手のミスを得点につなげる力だった。

第一の勝因は、3回裏に得点の流れを一気に作ったことだ。大谷のバントと相手の送球エラーで一、三塁とし、吉田の内野ゴロで先制。村上の四球の後に岡本が3ランを放ち、1点を取る攻撃から一挙4点へと発展させた。単打を重ねるだけではなく、走者を置いた状態で長打を出せたことが大きい。

第二の勝因は、イタリアが反撃した直後に追加点を挙げたことだ。5回表に2点を失い、4対2となった日本は、5回裏に村上の適時二塁打と岡本の2点適時二塁打で3点を追加した。相手に流れが傾きかけたタイミングで得点を重ね、イタリアに追い上げの勢いを与えなかった。

第三の勝因は、出塁を得点に変える効率だった。日本はイタリア投手陣から8四球を選び、1死球も得ている。四球だけで試合が決まるわけではないが、走者が塁に出る機会が増えれば、長打の効果も大きくなる。岡本の3ランと2点適時二塁打は、走者がいる状況で生まれたからこそ、試合のスコアを大きく動かした。

第四の勝因は、投手陣が相手の反撃を限定したことだ。イタリアは5回に2点、8回に1点を挙げたものの、それ以上の得点はできなかった。日本はリードを広げた後も投手を交代しながら守備の集中を保ち、最終回まで試合を管理した。

この試合を「岡本の本塁打で勝った試合」とだけまとめるのは不十分だ。岡本の5打点は確かに勝利の中心だったが、その前には大谷のバント、近藤の四球、村上の出塁と適時打があり、後ろには源田の適時打と投手陣の継投があった。攻撃と守備がそれぞれの役割を果たしたことが、9対3という結果を生んだ。

【2026年の視点】侍ジャパンのWBC歴代成績とイタリア戦の位置づけ

侍ジャパンのWBC歴代成績を振り返ると、日本は2006年と2009年に連覇を達成し、2013年と2017年は3位、2023年には3大会ぶり3度目の優勝を果たした。2023年のイタリア戦は、優勝への道のりで準決勝進出を決めた試合として記憶されている。

2026年大会では、日本は1次ラウンドを4戦全勝で通過したものの、準々決勝でベネズエラに5対8で敗れた。一方、イタリアは準々決勝でプエルトリコを8対6で破り、準決勝に進出。ベネズエラに2対4で敗れたものの、初の決勝進出を目指して勝ち上がった。2023年の日本対イタリア戦と、2026年大会の結果は区別して理解する必要がある。

この比較から見えるのは、過去の実績だけで次の大会の結果を予測することはできないという点だ。日本は2006年、2009年、2023年に世界一となった実績を持つが、短期決戦では一試合の投手起用、得点圏での打撃、守備のミスが結果を左右する。2023年のイタリア戦は、日本がその局面ごとの判断を得点へ結びつけた好例だった。

また、試合のハイライトを確認する際は、侍ジャパン公式の試合記録やMLB公式のWBC試合記事・ハイライト映像が参考になる。大谷のバント、岡本の3ラン、吉田の本塁打、ドミニク・フレッチャーの本塁打など、試合の流れを変えた場面を順に追うと、最終スコアだけでは見えない攻防が理解しやすい。

【よくある質問】野球・WBCの侍ジャパンイタリア戦に関するFAQ

Q1:侍ジャパンのWBCイタリア戦の結果は何対何でしたか?
A1:2023年3月16日に東京ドームで行われた準々決勝で、日本がイタリアに9対3で勝利しました。日本は3回に4点、5回に3点、7回に2点を挙げ、5大会連続の準決勝進出を決めました。

Q2:大谷翔平がイタリア戦でセーフティーバントをした理由は何ですか?
A2:3回裏、近藤健介が出塁した場面で、大谷は三塁線へのバントを成功させました。相手守備に素早い処理を迫り、送球エラーも重なって一、三塁の好機を作りました。吉田の内野ゴロで先制し、その後の岡本和真の3ランにつながったことが、このプレーの大きな意味です。

Q3:岡本和真はイタリア戦で何打点を記録しましたか?
A3:岡本は計5打点を記録しました。3回裏に3ラン本塁打を放ち、5回裏には2点適時二塁打を記録。日本が9対3で勝つうえで、最も大きな得点貢献を果たした打者の一人です。

Q4:大谷翔平とダルビッシュ有の投球成績はどうでしたか?
A4:大谷は4回2/3を投げ、被安打4、2失点、5奪三振で勝利投手となりました。ダルビッシュは7回から2イニングを投げ、被安打2、1失点、1奪三振。日本は伊藤大海、今永昇太、大勢も含めた5人の投手リレーで勝利を収めました。

2023年3月16日のWBC準々決勝、日本対イタリア戦は、侍ジャパンが9対3で勝利した試合だ。大谷翔平のセーフティーバントから始まった3回の攻撃で4点を奪い、岡本和真が5打点を記録。吉田正尚の本塁打と源田壮亮の適時打で追加点を挙げ、投手陣は5人の継投で相手の反撃を抑えた。

この試合の本質は、スター選手の一発だけに頼らず、出塁、進塁、適時打、長打を組み合わせて得点を重ねたことにある。安打数が同じ8本でも、好機をどれだけ得点に変えられるかで試合の結果は変わる。加えて、失点した後に追加点を取り、継投でリードを守るという短期決戦の基本も徹底されていた。

2026年のWBCを経て見ても、イタリア戦は侍ジャパンの攻撃力と試合運びを理解するうえで価値のある一戦だ。大谷のバント、岡本の5打点、吉田の本塁打、そして大谷からダルビッシュ、大勢へとつないだ投手リレー。それぞれのプレーをつなげて振り返ることで、9対3という数字の背景にあった勝因が見えてくる。

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白瀬 あかり

美容と食の記事を7年担当。成分表示や商品の公式ページ、店舗の公式メニューを確認してから紹介しています。

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