大相撲の懸賞金最高額は、2026年9月場所に新たな記録が生まれました。横綱・大の里が獲得した懸賞金は698本、総額4,188万円。2025年秋場所に記録した3,114万円を大幅に上回り、1場所で個人が獲得した懸賞金の歴代最高額を更新しました。
一方、かつて最多記録を持っていた白鵬は、2015年初場所に545本を獲得しています。また、1取組に懸けられる懸賞は原則60本で、東京場所では森永賞を含めて61本と数えられるケースもあります。懸賞金1本7万円の内訳や力士が実際に受け取る金額まで整理すると、記録の見方がより明確になります。
【2026年最新】相撲懸賞金の最高額は大の里の4,188万円

2026年10月29日時点で、直近の本場所である9月場所終了時点の記録を確認すると、個人の1場所獲得額のトップは大の里です。日刊スポーツの懸賞金獲得ランキングでは、698本、4,188万円という数字が掲載されています。
この記録が注目される理由は、単に高額だからではありません。懸賞金は、取組で勝った力士が受け取る賞金であり、企業や団体が特定の取組を指定して提供します。人気力士の対戦や優勝争いが盛り上がる場所では、懸賞が集中しやすくなります。
大の里は2025年9月場所にも519本、3,114万円を獲得し、当時の1場所最高額を更新しました。その後、2026年9月場所に698本、4,188万円を記録。わずか1年ほどの間に、過去の大記録をさらに塗り替えたことになります。
なお、4,188万円は懸賞金のうち勝ち力士に配分される金額を合計したものです。スポンサーが支払った金額の総額でも、税金などを差し引いた後の最終的な手取り年収でもありません。この3つを区別することが、記録を正しく理解する第一歩です。
【歴代ランキング】大の里の3,114万円と白鵬545本を比較
相撲懸賞金の歴代ランキングを調べる際には、獲得額と獲得本数を分けて考える必要があります。懸賞金の金額は時代によって異なるため、本数が多い力士が、必ずしも獲得額でも上位になるとは限りません。
日本相撲協会の現行制度と、日刊スポーツなどが報じた過去の記録を照らし合わせると、代表的な記録は次のように整理できます。
| 力士・場所 | 獲得本数 | 懸賞金の獲得額 | 記録の意味 |
|---|---|---|---|
| 大の里・2026年9月場所 | 698本 | 4,188万円 | 1場所の個人獲得額・本数ともに最新の歴代最高記録 |
| 大の里・2025年9月場所 | 519本 | 3,114万円 | 2025年に1場所最高額を更新 |
| 白鵬・2015年1月場所 | 545本 | 3,090万1,500円 | 長く最多本数・最高額の基準となった旧記録 |
| 大の里・2025年5月場所 | 509本 | 3,054万円 | 1場所3,000万円超えの代表的な記録 |
| 霧島・2026年5月場所 | 508本 | 3,048万円 | 2026年の高額獲得記録の一つ |
※獲得額は報道された力士への配分額を基準に整理しています。歴代記録は懸賞金の単価が異なる時代を含むため、単純な本数比較とは順位が変わります。
白鵬の545本は、なぜ歴史的な記録なのか白鵬は2015年初場所に15戦全勝で優勝し、545本の懸賞を獲得しました。当時の懸賞金は1本6万2,000円で、勝ち力士への配分額は1本5万6,700円。これを545本分合計すると、3,090万1,500円になります。
その後、懸賞金の単価が変わり、2025年9月場所には大の里が3,114万円を獲得。さらに2026年9月場所には698本、4,188万円に到達しました。つまり、白鵬は545本という旧最多記録の保持者、大の里は2026年時点の本数・金額の新記録保持者という整理が正確です。
3,114万円は現在の最高額ではない検索結果や過去の記事に「大の里が懸賞金3,114万円で史上最高」と記載されていても、それは2025年9月場所当時の記録です。2026年9月場所に4,188万円へ更新されたため、現在の最高額として紹介する場合には注意が必要です。
歴代ランキングを読むときは、記事の公開日と対象となる本場所を確認しましょう。古い記録が間違いなのではなく、その後の新記録によって順位が変わっているのです。
【懸賞金1本7万円の内訳】力士の手取りはいくら?
日本相撲協会の公式案内によると、懸賞金は1本7万円(税込み)です。このうち1万円は取組表への掲載や場内放送などに関する手数料で、残り6万円が勝ち力士への配分額となります。
ただし、勝ち力士への配分額6万円が、そのまま土俵上で現金として渡されるわけではありません。2025年5月場所から支給方法が変更され、現金と口座への振り込みに分けられています。
| 内訳 | 1本当たり | 内容 |
|---|---|---|
| スポンサーの支払額 | 7万円 | 企業・団体が提供する懸賞金の総額 |
| 日本相撲協会の手数料 | 1万円 | 取組表掲載料・場内放送料など |
| 勝ち力士への配分 | 6万円 | 現金支給分と口座への振り込み分の合計 |
| 土俵上で受け取る現金 | 1万円 | 懸賞袋に入っている金額 |
| 口座への振り込み分 | 5万円 | 納税に備えた預かり金として管理される金額 |
この変更は、懸賞金の束を持ち歩く際の安全面や、協会側の現金管理・袋詰め作業の負担などを考慮したものです。日本相撲協会は2025年5月場所から、懸賞袋に入れる現金を従来の3万円から1万円に変更しました。
大の里の4,188万円は、すべて現金でもらえるのかいいえ。698本に対する力士への配分額4,188万円は、1本6万円で計算した合計です。現行の支給方法で単純計算すると、土俵上で渡される現金は698万円、口座への振り込み分は3,490万円となります。
ただし、これは懸賞金の配分額の内訳であり、税金などを差し引いた後の最終的な手取り額を意味するものではありません。懸賞金の「獲得額」「現金支給額」「税引き後の手取り」は、それぞれ別の数字です。
【1取組の最高本数】懸賞旗は何本まで掲げられる?
1場所の記録とは別に、1取組に何本の懸賞が懸けられるかも注目されるポイントです。日本相撲協会の公式クイズによると、2006年1月場所から1取組につき原則50本までという制限が設けられ、その後、2017年3月場所からは原則60本までとなりました。
東京場所では、森永賞を含めて合計61本と数えられるケースがあります。そのため、「懸賞旗の最高本数は60本なのか、61本なのか」という疑問には、通常の懸賞と特別な賞を区別して答える必要があります。
実際、2026年9月場所では、横綱・大の里を破った高安が61本の懸賞を手にした取組が報じられました。報道では、力士への配分額に換算して366万円分とされています。
1取組の記録と1場所の記録は別物1取組の最高本数は、特定の一番にどれだけ懸賞が集中したかを示します。一方、1場所の最高額は、15日間を通じて一人の力士が獲得した懸賞金の合計です。
たとえば、1取組で60本の懸賞が懸けられた場合、通常の懸賞金としてスポンサーが支払う総額は420万円、勝ち力士への配分額は360万円です。1本7万円という単価で計算すれば、これほど大きな金額が一番の勝敗にかかっていることになります。
しかし、1場所で高額を獲得するには、懸賞が多く懸けられた取組で勝ち続ける必要があります。取組ごとの上限だけで、1場所の最高額が決まるわけではありません。
【企業スポンサーの仕組み】なぜ人気力士に懸賞が集まるのか
懸賞金は、企業や団体が特定の幕内取組に提供する賞金です。日本相撲協会の公式案内では、懸賞主の名称を取組表に掲載し、取組直前の場内放送で読み上げるほか、懸賞旗を土俵上で掲げる仕組みが説明されています。
企業スポンサーにとって、懸賞は単なる賞金の提供ではありません。社名や商品名を観客やテレビ中継の視聴者に印象づけ、注目度の高い取組とブランドを結びつける広告活動でもあります。
特に横綱同士の対戦や優勝争いに関係する一番は、相撲ファンの関心が集まりやすい場面です。こうした取組に懸賞が集中すると、勝った力士が受け取る懸賞金も増えます。力士の実力だけでなく、対戦相手や取組の注目度、スポンサーの意向も獲得本数に影響するのです。
懸賞を出すための基本条件日本相撲協会の案内では、懸賞は幕内の取組を対象とし、申し込みは1日1本以上、1場所15本以上から受け付けています。追加分は1本単位で申し込めます。懸賞旗はスポンサー側が制作し、寸法は横70センチ、縦120センチと定められています。
つまり、懸賞本数は力士が直接決めるものではありません。スポンサーがどの取組を応援し、どの程度の広告効果を期待するかによって変わります。人気力士が高額を獲得する背景には、勝ち星に加えて、企業がその一番に寄せる関心もあるのです。
【プロの結論】相撲懸賞金の最高記録を正しく見る3つの基準
相撲懸賞金の最高額を調べる際には、次の3つを分けて考えることが大切です。
第一に、1取組と1場所の違い。 1取組の最高本数は特定の一番にかかった懸賞の規模を示し、1場所の最高額は一人の力士が15日間で獲得した懸賞金の累計を示します。両者は別の記録です。
第二に、本数と金額の違い。 白鵬の545本は長く基準となった最多本数記録ですが、懸賞金の単価が時代によって変わっているため、金額の順位とは一致しません。2025年には大の里が3,114万円で当時の最高額を更新し、2026年9月には4,188万円まで記録を伸ばしました。
第三に、獲得額と実際の手取りの違い。 1本7万円のうち力士への配分は6万円ですが、現行制度ではそのうち1万円が土俵上で渡され、5万円は口座への振り込み分となります。さらに税金などの影響があるため、獲得額をそのまま最終的な手取り収入とみなすことはできません。
この3つの基準を押さえれば、古い記事に記載された記録と2026年の最新記録が異なっていても、数字の意味を混同せずに比較できます。
【相撲懸賞金の最高額】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、相撲の懸賞金最高額はいくらですか?
A1:2026年9月場所終了時点では、大の里が獲得した4,188万円です。698本の懸賞を獲得し、2025年9月場所の3,114万円という記録を更新しました。
Q2:白鵬の545本は、現在も歴代最多記録ですか?
A2:いいえ。白鵬は2015年初場所に545本を獲得しましたが、2026年9月場所に大の里が698本を記録したため、1場所の個人獲得本数の最多記録は更新されています。
Q3:懸賞金1本7万円のうち、力士が自由に使えるお金はいくらですか?
A3:勝ち力士への配分は1本6万円です。現行制度では、土俵上で受け取る現金が1万円、口座への振り込み分が5万円です。ただし、税金などを差し引いた後の最終的な手取り額とは異なります。
Q4:1取組の懸賞金は最大何本ですか?
A4:通常の懸賞は原則60本です。東京場所では森永賞を含めて61本と数えられる場合があります。
Q5:懸賞旗は誰が用意し、どの取組に掲げられますか?
A5:懸賞を提供する企業や団体が旗を制作します。懸賞は幕内の取組を対象とし、スポンサーは希望する取組や応援する力士の取組を指定して申し込めます。
2026年10月29日時点で、1場所に一人の力士が獲得した懸賞金の最高額は、大の里の4,188万円・698本です。2025年の3,114万円は当時の記録、白鵬の545本は長く続いた旧最多記録として位置づけられます。
1取組の懸賞本数は原則60本で、東京場所では森永賞を含めて61本と数えられる場合があります。また、懸賞金1本7万円のうち、力士への配分は6万円。2025年5月からは、現金1万円と口座への振り込み分5万円に分けて支給されています。
相撲懸賞金の記録を比較するときは、単に金額の大きさを見るだけでなく、獲得本数、時代ごとの単価、支給方法、そして1取組と1場所の違いまで確認が必要です。今後もスポンサーの動向や人気力士の活躍によって、新たな記録が生まれる可能性があります。